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ChatOpsによる会話形式でのシステム運用

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最近良く思うのが、AIの技術が急速に進んでることと、徐々に実運用に取り入れられていることです。囲碁のチャンピオンがAIに負ける日がこんなに早くやってくるとも思っていませんでしたし、言語の翻訳レベルも今年に入って急激に向上してきていて、本当に驚いています。自動車の自動運転もかなり実運用に近づいていますし、いままでできなかったような近未来的なSFの世界がとうとうやってくると思うとワクワク感と不安感が同時に訪れます。その中にすこしでも足を突っ込んでいられるような環境でもありますし、できるだけエンジョイしてみようと思います。

今日は、そんなAIにも近いことで、インフラと会話することで操作ができるようなシステム運用をしましょうというお話です。

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チャットサービスのシステム運用ができるCHATOPS

「ChatOps」とは、「Chat」と「Ops」という2つのワードを掛け合わせて作られた造語です。これには、チャットサービス(Chat)をベースとして、システム運用(Ops)を行うという意味があります。

ChatOpsによって生み出される効果には、さまざまなものがあります。まず、ChatOpsの利用によって、さまざまなSaaS(Software as a Service)、と連携することができ、新たな付加価値を得ることができるという効果があるのです。SaaSとは、必要な機能だけを利用できるようにしたソフトウェア(アプリケーション)のことを指し、一般的にはインターネットを経由して利用できる仕組みのことを指すことが多いです。このSaaS連携がスムーズなので、連携のための手間やコストを抑えることができます。これにより、さまざまな業務の効率化が実現することができるといえるでしょう。

また、ChatOpsを利用することで自動化も実現可能です。Chatサービスで情報収集をすることができるので、さまざまな情報が集まることになります。このため、集まった情報を元にして、コミュニケーションをとることができるというメリットがあるといえるでしょう。情報に応じて、メンバーでディスカッションをすることができるなど、新たなコミュニケーションを行うことができるのが強みとなっています。

CHATOPSのメリットとは?

ChatOpsによるシステム運用には、さまざまな利点があります。まず、共通インターフェースであるという点です。常に立ち上げているツールなどで、いろいろなことができるという点が挙げられます。これは、ひと昔のUnixエンジニアのterminalなどと同様となります。しかし、コマンドが増えた場合には、学習曲線の問題があるといえますので注意が必要となります。

インタラクティブ性があるのもChatOpsの特長です。通知を受け取る側のインターフェースと、何かについての動作をするためのインターフェースを統一することがしやすくなっています。応答性もよく、常時利用する可能性が高いツールであるため、さまざまな通知などを検知することができ、そのたびに素早く対応ができます。通知されるメッセージなどの制御をすることで、素早く通知を検知することができるのです。

また、ChatOpsの大きなメリットとして、共有がしやすく、記録に残しやすい、という点があります。チームやプロジェクトなどで便利に利用することができ、また何をやったかを可視化が可能です。情報共有ツールなどに書き込むことで、さらに具体的に可視化しやすくなるといえます。

記録しやすいというメリットがあるため、明示的に記録の手続をしなくとも、作業の記録を残すことができるのも特徴です。あとからその情報を検索したり、記録を見たり、整理したりすることも容易にできます。また、必要な入力、出力パラメータが何かということがはっきりとするため、業務プロセスの再定義となるといえるでしょう。

その他、業務改善などに直接作用しなくとも、雑談用の会話ができるなど、息抜きに利用することもできます。

CHATOPSの今後の可能性

ChatOps とは、ユーザー、そして、ツールやプロセスなどを、ワークフローに統合することができる、コラボレーションのモデルであるといえるでしょう。このフローは、ユーザーや、ボット、そして関連するツールで、完了した仕事などを永続的に詰め込み記録することができるといえます。情報共有が進むことで、チームのコラボレーションが進み、さらに効率化を目指すことができます。

チームの文化、クロストレーニングにもなるといえます。利便性が高く、一度このようなやり方で仕事を始めてみると、元のようには戻れなくなるといえるでしょう。さらに、 これからの日本においては、現在のChatサービス、そして、システム運用等に関する、SaaSを連携させ、そしてこれらを同時に運用し効率化していくことが進んでいくといえるでしょう。

また、これからは、Chatボットがさらに利用されていくように予想することができます。Chatボットとは、人間の代わりとしてチャットを行うプログラムのことです。従来はこのchatボットの作成には労力とコスト、時間がかかっていました。しかし、ChatOpsがこれからも導入されていくことにより、chatボットが簡単に作成できるシステムも登場しています。これから、chatサービスに、何かを組み合わせることで、さらなる作業効率化が期待できるといえるでしょう。

ChatOpsは、自分たちのアイデアや使い方次第で、さまざまなワークフローを省略化することができ、さらに全体の業務効率を上げることができるともいえます。今後もさらなる進化を遂げ、効率化の一助となることでしょう。

ティントリのお客様であるアドウェイズ様は、既にChatOpsで「どこでもティントリ」というストレージのモバイル経由での管理を実現しています。
どのように実現しているかご紹介していますので、導入事例をご参照ください。

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