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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

「抽象化/一般化した知識にまとめる技術」と「それを具体事象に適用する能力」 〜二次募集入試対策のみならず〜

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 昨日の続きから

 筆記試験の選択科目だが、経済/経営系の大学院であると、経済学、経営学の他に、数学や公共政策が設定されているだろう。数学については、もはやコメントの余地もなく、学卒後10年近く経っているともはや太刀打ちできないかもしれない。できるか、できないか、はっきりする科目である。とは、言うものの、経済学、マーケティングやファイナンスは、完全に数学の領域である。少なくとも、統計については理解しておいたほうが、後々よいだろう。

 ここでは、経営学として設定される小論文について触れておく。

 これは、あくまでも、私の持論なので、参考程度にお願いします。筆記試験とされる小論文は、

「知識+意見」

が要求されていると考えます。
 一般に記述式の資格試験では、採点基準としてキーワードが設定され、解答にキーワードが触れられているかで評価(加点)される。また、キーワードに類する相応の内容に触れていれば、部分点となる。加えて、論理的構成として、背景、理由、効果・影響(メリット、デメリット)について各々評価(加点)となる。
 大学院入試では、資格試験ほど厳密ではなくとも、ある程度のキーワード設定はある。しかし、それ以上に求められる点として、自身の意見を論理的構成として記述できるか?にあると考える。

 その点では、出題された経営的事例に対して、実際の企業の具体的な製品やサービス、ビジネスの詳細について、事細かく触れる必要はないであろう。単なる知識問題ではなく、また、事例としてその企業の詳細なる理解度をはかるものでもない。

 ビジネスでも、特にコンサルでも共通する部分であるが、

事象をいかに、抽象化して理解することができるか?

にあると行っても良い。個々の事象を抽象化し、一般化する。次に、時として出くわすトラブルや諸問題等に対して、抽象化/一般化した知識をいかに具体的事象に適合させられるかが、腕の見せ所であり、また、その汎用さが守備範囲を広くするものであろう。

 経営学を実務面から研究を進めようとする大学院であれば、そのような点、繰り返しになるが、

具体事象 → 抽象化/一般化した知識にまとめる技術

抽象化/一般化した知識 → 具体事象への対応力

を追求することとなるだろう。

 それらの点から、試験対策とするのであれば、論述の際に具体的ビジネスを例として触れるのは悪くないが、「事象の本質的な枠組みを自身で、構成を意識してまとめていく」ことができれば、十分評価されると考える。

つづく

(このブログは、ごく普通の社会人がある大学院に挑んだ記録である。全く無名の弱体サラリーマンが、雑念の中からほんの少しの勇気を振絞り、今もなお大学院生でいられる奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を余す所なく綴ったものである。)

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