世界最高峰のモータースポーツであるフォーミュラ1を「斜め45度」から見ると、ビジネスや世の中が見えてくる!?まったり気ままに、時には真面目に。世界を駆け巡るF1ビジネスの仕組みから、F1でわかる経済学、エコとF1まで。フォーミュラ・コモンズがお届けします。

まさかバーレーンでF1なんてやりませんよね? - エフワンのぼやき #003

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ども、quzyです。

世界中を転戦するフォーミュラ・ワン。今週末は中国GP、そしてその翌週はバーレーンGPです。

三度の飯よりビジネスが大好きな皆さまにとっては、どちらも「興味深い」国家であることでしょう。しかしその一方で、どちらも(いわゆる)「人権侵害国家」としての評価が西側で下されがちであることも事実です。

どちらも短く語ることは誤解を招くばかりの難しい話題です。詳細はニュースやジャーナリズムにまかせるとして、ここでは、いちF1ファンの立場から、バーレーンについて「ぼやき」ます。

バーレーンは、昨年来の「アラブの春」のなかで、反政府運動が活発化しています。

Protesting mourners

さて、そんな国家でわざわざF1を開催するべきなのでしょうかねえ。

ここまでの流れを簡単に整理しておきます。

2011年。バーレーンGPは、国内での反政府デモの高まりをうけて「どー考えてもF1やってる場合じゃない」ということで、キャンセルされました(F1 バーレーンGP中止を主催者が発表 | F1トップニュース | 2011年F1ニュースLive速報 | TopNews.JP)。

しかし翌2012年のカレンダーにはしっかり組み込まれ、開催についてバーニー・エクレストンが「問題ない」と言い続けてきました(バーニー・エクレストンとFIA、F1バーレーンGP開催に前向き : F1通信)。

しかしグランプリが近づくにつれて楽観論は薄れて、さすがにF1関係者の発言もだんだんと慎重なものになってきました(「バーレーンGP強行はF1に傷をつける」と元王者ヒル (オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース)。

「状況が悪化しつつあると思う。バーレーンの情勢は悪化しており、バーレーンに行こうとするのにいい状態ではない」とヒルは土曜にBBC Radio 4にコメントしている。 「(バーレーンGPまで)2週間の今、人権活動家リーダーのアルカワジャが難しい状況にある。決断を下すのは非常に難しい。私が心配しているのは、F1が(こうした動きに)無関心であるとみなされ、それによってF1が大きなダメージを負うことだ」

そして、バーレーンの反政府組織からの脅迫声明のようなものも発表されるに至りました(バーレーン反政府組織、F1関係者の安全を保証せず - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、Fニッポン etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb))。

反政府活動を行っているFebruary 14th Youth Coalitionは、F1関係者の安全は保証できないと述べており、FIAへのプレッシャーは高まっている。

こうした動きをうけて、バーニー・エクレストンも態度を変えたと「言われています」(F1ボスもバーレーンGP中止の可能性を示唆 (オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース)。

依然としてバーレーン政府とバーレーン・インターナショナル・サーキットはグランプリが開催されると述べているが、これまで一貫してグランプリ開催を断言してきたバーニー・エクレストンが「チームが行きたくないのであれば、我々の力で彼らを行かせることはできない」とThe Timesにコメントしたということだ。

僕がフォローしている The Times の記者さんのつぶやきによると、イギリスで明日付の新聞に詳細な記事が出るそうです(オンラインでは有料購読)(Twitter / @easonF1: Answering questions on cos ...)。

ポイントは、バーレーンGPを含めて、F1開催地との交渉を一手に担い、カレンダーの決定に大きな影響力を持っているバーニー・エクレストン自身が「中止する」と言っているのではなく、「チームがいきたくないっていうなら、やめてもいい」と、あくまでも責任を回避していることです。

F1グランプリの開催には巨額のマネーが動いており、予定されているスケジュールが中止されれば、おおきな損失が生まれます。この損失を被るのは、もちろんバーレーンの主催者やバーニー・エクレストンでもあるのですが、実は、世界中でF1中継を契約しているテレビ局や、その放映権料をフトコロに入れることになっている各チームです。

ある意味でバーニーはチームに決定を委ねるかたちで、チームを脅迫してもいるわけです。

これをうけてチームは今週末の中国GPの場で話し合いを持つことが報じられていますが、目下の問題は、F1に参戦している12チームは一枚岩ではなく、驚くべきことに、全てのチームが参加する団体のようなものが存在しないということです。

FOTA(Formula One Team Association)というチームの団結組織が、存在はしているのですが、フェラーリとレッドブル(あとHRT)が参加していないという状況で、決定力を持っていません。

このことから、チームはバーレーンGP中止の決定を一致して下すことができないのではないかと懸念されています。

どーなるでしょうか。

なんなんでしょうね、この無責任体制。

個人的には、もしバーレーンGPを開催するというのであれば、それは明らかに倫理に反することですので、F1ファンをやめてもいいかなと思っています。

それでは、ごきげんよう。

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