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BBCのITトップ、Linuxユーザー数を低く見積もり批判を浴びる

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BBCが今年7月にベータとして開始したキャッチアップサービス「iPlayer」、対応OSが「Windows XP」に限定されていることから、オープンソース陣営、Macユーザーの批判を受けてきた。これに加え、BBCの幹部がLinuxユーザーの数として大幅に低い数値をあげたことから、さらなる非難を浴びている。

BBC未来メディア・未来技術担当ディレクターAshley Highfield氏は、メディアの取材を受けた際、自社サイトにアクセスするLinuxユーザーの数を推定「400~600人」(週間)とした(Macユーザーは5%とのこと)。氏は、MacとLinuxに対応するにあたり、十分なニーズがあるか(採算がとれるか)を示すために、この数字を引用したようだ。

国営放送BBCのサイトには「週間約1710万が訪問する」(Highfield氏)。400~600というのは、あまりにも少ないということで、オープンソース側が調査に乗り出した。この数値をおかしいとするグループがFacebook内にできたほか、電子陳情もあげられたようだ。

Highfield氏はその後、BBCのブログにて、週間の訪問者数を1220万人、このうちLinuxユーザーを「36600人~97600人」に訂正している。これは、全体の0.3~0.8%にあたるもので、オープンユーザー側はこれでも少ないとみているようだ。このブログに対し、数百ものコメントが寄せられた。

オープンソース派の抗議として、「BBCのTV番組、ラジオ番組を視聴するのに、どのテレビを使うのか、どのラジオを使うのかは関係ないのに(コンピュータではOSにより制限される)」などの声がある。

さてiPlayerだが、年内にMacとLinuxでストリーミング版が利用できる模様だ。Highfield氏はその後、ブログにて再度謝罪しており、BBCの方針について説明している。

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