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ブロードバンド好環境の日本ーーOECD調査

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7月にOECD(経済協力開発機構)がテレコム業界に関する年次報告書「OECD Communications Outlook 2007」を発表した。2005年末時点で、加盟国30カ国のブロードバンド普及率は6割。

同レポートでは、加盟国のインターネット速度、料金を比較している。日本はMbpsあたりのブロードバンドインターネット料金が0.22ドルと最低、速度も100Mbpsと最高レベル。光ファイバの提供エリアからいっても、日本のインターネットユーザーは世界的にみて好環境にあるといえそうだ。なお、Mbpsあたりの料金はトルコの81.13ドルが最高。速度は、OECD平均が10Mbps。

レポートでは、課題の1つとして、光ファイバへの移行(タイミング、投資)を挙げている。100Mbpsの光ファイバの提供が始まっているのは、日本のほかに韓国、欧州ではスウェーデンなど。

同レポートは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの"BRICS"についても調査している。それによると、BRICSの5カ国はハイピッチでICT市場が成長しており、2000年から2005年までの間、ICT支出は年間19%増で成長したという。この間、世界のICT市場の成長率は年5.6%増、OECD平均は年4.2%増だった。

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