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Symbianのイベントで感じたことのまとめ

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17102006_098英Symbianが英・ロンドンで開催した「Smartphone Show 2006」に参加した。前回と違って大きなニュースが少なかったものの、今年はセミナーをはじめ、内容が充実していた気がする。

たとえば、モバイルにおけるWeb 2.0(レポートはこちら)。Googleの幹部が基調講演に登場するなど、モバイルにも確実にWebプレイヤーが進出してきた。Googleのスピーカーが指摘しているように、モバイル市場の分断化は障害となりそう。ShoZuのCTOも、OSをサポートしたつもりでも、OSとメーカーの組み合わせにより、「必ず1台はダウンロードできないとかクライアントが動かないなどの支障がある」とこぼしていた。

CEOがプレス向けに行ったQAでは、誰もWindowsとの競争を口にしなかった。Symbianはむしろ、Linuxの方が脅威と感じている気がするがどうだろうか。もう一つ、誰も口にしなかったのがセキュリティ。これは、同社広報も驚いていた。あとは、「Symbianは携帯電話以外の機器のOSとなることもありうるのか?」という質問には、「ないとはいい切れない」と回答。電話は機能の一つになる日が来るのかもしれない。

それに関連して、以前、SkypeのSymbianサポートが遅れるというエントリを書いたが、どうやら年内には実現するかもしれない。スピーカーとして登場したSkypeの担当者が、それを匂わせていた。

Symbian OSは日本からかなりの売上げを得ているが、お隣の中国の伸びはすごいらしい。市場規模が大きいから納得できる話だが、本当にどこにいっても中国・インドになってきた。

17102006_101_1調査会社Strategy Analyticsの報告書によると、第3四半期の世界の携帯電話出荷台数は2億5600万台とのこと。これは前年同期比22%で、過去最高の台数。これから最も携帯電話が売れるシーズンとなるが、第4四半期の予想は2億4600万台という。

SymbianのCEOは、ノートPCからスマートフォンの時代になると予言したが、配布したノベルティはノートPCケースだった。

*展示会場が閉まった後にSymbianブースで一杯やっていたSymbianのCEO(左)。やはりイギリス、ビールですね。

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