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【濱田宏貴】RealPC日本語版をプレビュー【Macintosh WIRE 1997.09.19】

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 Macintosh WIREのバックナンバーアーカイブから、濱田宏貴さんの原稿を見つけました。
 ハマー、載っけていいよね?
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[REVIEW]●RealPC日本語版をプレビュー


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[REVIEW]●RealPC日本語版をプレビュー
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 Macintosh上で動作するPCエミュレータソフトは2つある。PCエミュレータの
老舗的存在のInsigniaが出している『SoftWindows 95 4.0』とRAM Doublerや
Speed Doublerでお馴染みのConnectixが出している『Virtual PC』だ。どちら
も一長一短があり,現在は「Windows 95ならSoftWindows 95,DOSならVirtual 
PC」という構図ができつつある。

 後発のVirtual PCは「SoftWindows 95キラーアプリケーション」として登場
し,価格とDOS環境下での快適さでSoftWindowsと互角以上の結果をだした。
Windows 95環境下では十分な熟成がされているSoftWindows 95のほうが上回っ
ていたものの,PCエミュレータの老舗としては黙っていられないのだろう。今
度はInsigniaが「Virtual PCキラーアプリケーション」である『RealPC』を開
発するとの発表をVirtual PCの登場直後にした。

 Virtual PCが出てからまだほんの3カ月である。なのに,一部の関係者にはも
うβ版が配布される段階まできてしまった。このβ版を試すことができたので
早速レポートしよう。

 読者の多くは「パフォーマンスはどうなのか?」と思われるだろう。RealPC
を使っての第一印象は「DOSがクイックに動くSoftWindows 95」というものだっ
た。RealPCのDOSは確かに速い。SoftWindows 95のDOSってこんなにノロかっ
たっけ?と思わせられるくらいだ。ちなみにDOS環境のベンチマークプログラム
「3DBENCH」ではSoftWindowsの39.2,Virtual PCの42.0を大きく上回る53.4と
いう数字がでた (Power Macintosh 9500/120にPowerPC 604e-200MHz/WideSCSI 
4Gバイトを増設した環境) 。使用感を言葉にするなら,SoftWindows 95に比べ
てVirtual PCは‘スムーズな動き’だが,RealPCは‘クイックな動き’と表現
できる。DOS上で動作するゲームも試してみたが,コンスタントにすばやいレス
ポンスがあるのは気持ちが良かった。だが,いったん動き出してしまうと
SoftWindows 95とVirtual PCに大差がないように,RealPCでも「高速CPUならな
んとか遊べる」というレベルでしかなかった。さすがにCPUパワーや描画能力を
大量消費するホビーソフトは絶対的なパフォーマンス不足からくる頭打ちが感
じられてしまう。

 RealPCはDOSしか快適なわけではない。Windows 95環境もそこそこのパフォー
マンスは備わっている。こちらも手軽なベンチマークプログラム「HDBENCH」を
使って計測してみたところ,CPU性能はVirtual PCやSoftWindows 95を大きく上
回り,グラフィックも部分的に劣ってしまったところもあるが若干のパフォー
マンスアップが見られた。ただ,実際にWindows 95アプリケーションを使った
ときの使用感はVirtual PCもSoftWindows 95もRealPCもあまり違わなく思え
た。PowerPC 604-120MHzで実用ギリギリといったところだろうか。

 SoftWindows 95からRealPCになって加えられた機能に「MMX Pentium互換CPU
エミュレーション」「Sound Blaster Pro&16サポート」「Macintosh用ジョイ
スティックサポート」がある。この内,前の2つはVirtual PCでもサポートされ
ているがジョイスティックサポートはこれが初めてである。

 さらに新機能として「Easy Launch機能」というものが加わった。これは
Macintosh上からバッチファイルをダブルクリックすると自動的にRealPCが起動
し,そのバッチファイルを実行してくれるというもの。バッチファイルの記述
にはDOSの知識が必要になるが,心得のある人には面白そうな機能である。

 このほか,DOS上でPC SCSI機器のサポート (ASPIマネジャを使用) ,
Windows 95上ではSoftWindows 95と同様にターボスタート機能 (残念ながら
DOS環境下での利用や体感できるパフォーマンスアップはなかった) や共有フォ
ルダのロングファイルネームの使用,Macintoshの日本語IMの利用といった機能
もある。また,メニュー項目も一新し,環境設定の画面がVirtual PCのように
1ウィンドウでできるようになったり,ターボスタートにショートカットキーが
割り当てられるなどの変更点も加えられた。

 RealPCは‘Virtual PCキラー’どころか,用途によっては自社製品である
SoftWindows 95すらも食ってしまうほどのアプリケーションだと感じた。こ
と,ホビーユースでは手軽に購入できる安さが重要だが,価格は19,800円と信
じられないくらい安い。しかし,バンドルされるのはMS-DOS 6.2/Vだけであり
Windowsは別途用意する必要があるためSoftWindows 95やVirtual PCらと単純比
較して安いとは言い切れない。Windows 95のフルパッケージを購入しようとな
ると15,000~20,000円はするので価格的にはVirtual PCやSoftWindows 95と同
程度になってしまうからだ。だが,こうしたものをすでに持っているユーザー
には値頃感は高い。

 ファーストインプレッションということで本当に短時間での使用感をお伝え
したが,10月18日に発売されるMacUser/Japan誌において4ページを使った小特
集を担当させていただくことが決まった。こちらではより使い込み,Virtual 
PCとの比較も丹念に検証しつつRealPCについてお伝えしようと思う。そちらも
是非ご覧いただきたい。

[濱田宏貴,Macintosh WIRE]
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