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国産電子書籍サービスのデバイス制限、課金システム、購入体験をまとめてみた

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 前々回のエントリー「Kindle>iBookstore>越えられない壁>国産電子書籍サービスとなる最大の理由」の続き。では、国内の電子書籍サービスの実体はどうなのか。実際に使ってまとめてみました(現在いろいろ追記中)。

マガストア

・デバイス制限:iPhone×1、iPad×1、パソコン×1、携帯電話×1(登録できるデバイスはカテゴリーでそれぞれ1つまで。パソコンはデバイス登録不要)(一度登録したデバイスを変更するには、新しいデバイスからログインしなおすと登録デバイスの情報が更新される。この操作は1カ月に1度しか行うことができない)

・クラウド書庫:My本棚。購入したコンテンツはすべて保管。いったん購入したものが間違ってダウンロードされていない場合、アプリを削除してしまった場合も再ダウンロード可能。

・独自の会員管理システム:MAGASTORE ID(現在はパソコンから取得できない)。課金システムはアプリ内課金を使っているが、他プラットフォームではMAGASTORE IDを使うことになるようだ。

・購入体験:アプリ内の詳細ページから価格ボタンをタップ→「アドオンを入手 1個のXXXを¥XXXで購入しますか?」「キャンセル」「購入する」ダイアログ表示→購入するボタンを押してiTunesパスワード入力→「ありがとうございます。購入手続きが完了しました」で「OK」を押すと、アプリ内で読み始められる。

・購入コンテンツを別のデバイスから読む:My本棚にアクセスすれば、MAGASTORE ID登録後に過去に購入したコンテンツはすべて読める。

eBookJapan

・デバイス制限:Windows、Mac、iPhone、Windows phone(3G必須)。台数制限はないが、コンテンツはどれか1つのデバイスにしか存在できない。ミッキーマウスか君は。このため、iPhoneで読みかけのものをiPadで読もうとすると、トランクルーム(クラウド書庫)に預け、iPadでトランクルームからダウンロードする作業が必要となる。その作業をせずにアプリを削除したりすると、そのコンテンツはどこからもアクセスできなくなる(FAQ)。iPad最適化はされていないが、iPhoneビュワーを2倍拡大しても劣化しない。

・クラウド書庫:トランクルーム。コンテンツの一時的保管所。最大50冊まで無料だが、それ以上は有料。トランクルームは期限が決まっているので、その都度再登録を要求される。超不便。

・独自の会員管理システム:eBookJapanへの会員登録以外にトランクルームへの登録必須。

・購入体験:My書庫から「ショップ」をタップ→Safariに遷移→詳細画面から登録ボタンタップ→「購入手続きへすすむ」→「オーダー内容確認」→「今すぐ購入する」タップ→オーダー完了画面→自分でSafariを終了させeBookJapanリーダーを開く→設定でトランクルームとの同期を実行→読書
だったのが、新ワンタッチ決済というシステムでシンプル化されたみたいだ。iPhoneのときは上記だったのだが、iPadでアクセスすると、新ワンタッチ決済となり、2ステップくらいでダウンロードできた。これは待望の大きな改善。トランクルームからダウンロードするプロセスは同じ。

・購入コンテンツを別のデバイスから読む:現在読んでいるデバイスから、「ライブラリ」→「フォルダ内のファイルを表示」→編集→タイトルをタップ→「↑」になったのを確認して「アップロード」→「選択された1冊の書籍をトランクルームにアップロードしてもよろしいですか?」でOK→書籍のアップロード(トランクルームへ)が完了→別のデバイスのeBookJapanリーダーアプリを立ち上げる→トランクルームから「編集」→タイトルをタップ→「↓」になったのを確認して「ダウンロード」→ダウンロードのプログレスバー表示→完了後、そのデバイスで読めるようになる

電子文庫パブリ

・デバイス制限:Windows、Mac、iPhone。Macの場合はXMDFフォーマットはサポートせず。これによりかなり対応コンテンツ数は少なくなっている。複数デバイスは許容していない。iPadは未サポート(試した限りではできたが、アプリはiPhone版で拡大画面は粗い)「電子文庫パブリをiPhoneとiPadで試してみた」参照。

・クラウド書庫:なし。パソコンでの再ダウンロードは可能だが、購入から1週間以内。iPhone/iPod touch対応の本は、iPhone/iPod touchでiPhone/iPod touch向けサイト(http://paburi.com/)にアクセスすると、購入から365日間再ダウンロード可能。

・独自の会員管理システム:電子文庫パブリID。クレジットカード、BIGLOBE、SANNETはプロバイダ経由課金(FAQ)。

・購入体験:「本を買う」メニューからSafariに遷移→パブリサイトの詳細画面→クレジットカード入力(次回以降は不要かな)→ダウンロードしてiPhoneアプリに自動遷移→アプリで購入コンテンツを自動で開く→「書籍の表示に失敗しました」(いまここ)。再ダウンロードしてもダメ。あーあ。

・購入コンテンツを別のデバイスから読む:不可。

理想書店

・デバイス制限:PC、Mac、iPhone。デバイス数に制限はない。iPad最適化はまだ。

・クラウド書庫:作品によってダウンロード期限が異なる。「わたしの本棚」は、PC用とiPhone/iPod touch用で異なり、それぞれ閲覧できるタイトルだけが並ぶ。

・独自の会員管理システム:ボイジャーストア。支払い方法はクレジットカードとWebMoney。クレジットカードでのお支払い時、「次回ご注文(180日以内)の際、クレジットカード情報の入力を省略する。」にチェックを付けると、次回からの注文でクレジットカード情報を入力せずに決済をすることが可能。

・購入体験:Safariに遷移→詳細画面→購入ボタンタップ→ご注文の内容確認→ご購入手続きへ→「わたしの本棚より閲覧してください」のメッセージ→わたしの本棚からDLボタンを押す→Safariが終了し、理想Viewerアプリが開き、購入したタイトルを読める。

・購入コンテンツを別のデバイスから読む:Safariから「わたしの本棚」にジャンプ→登録されているコンテンツの「DL」ボタンを押す(ダウンロード期限が設定されている場合がある)→Safariが終了し、理想Viewerアプリが開き、購入したタイトルを読める。

●感想

 それぞれの電子書籍サービスは徐々に改善されている様子が伺えます。特に、eBookJapanは最初はひどいものだったけど、徐々に問題点を克服して、ユーザー体験を向上させています。しかし、通常IDとトランクルームの二重構造など、システムとしての不整合は解決しづらいようで、すぐに直りそうにはありません。パブリはまだリリースしたばかりなので不具合が目立ちますが、Apple製プラットフォーム初のXDMFフォーマット対応としてがんばってほしいです。

 理想書店はラインアップの充実を切に望みます。電撃大王GENESISのまるごと無料配信は実によかった。次の号は有料でも買おうと思ってたんですが、紙しかなくて非常に残念でした。

 現時点ではマガストアが一番手軽に買えるという事実。常時ネットにアクセスしないと表示できないヤッパのエンジンということで不満は多いのですが、ラインアップの充実と、割安なタイトルも登場しているので、再評価されているようです。一つアドバイス。コンテンツ表示時のアクセス状態表示はとてもうざいのでやめたほうがいいと思います。これがあるせいで、「ヤッパはネットに常時アクセスしてないとダメ」という印象をもたれてしまいます。読むときの邪魔ですし。

 国産サービスはKindleやiBookstoreの米国版と比べてユーザビリティが非常に低いので、これだけの使いにくさを乗り越えられるだけの魅力的なコンテンツがないと非常に厳しい。ユーザーにとってのシンプルさ、使いやすさを念頭に置いた再設計を強く望みます。もちろん、魅力的なコンテンツ提供も。

Comment(1)

コメント

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結論をお書きになっていないようなので補足します。
・これらのサービス用アプリよりi文庫HDやCloudReaderの方が断然上
・コンテンツはこれらのサービスよりアップローダやP2Pで取ってくる方が断然ラク、そして無料
・よって、これらのサービスは確実に潰れるので利用しないのが得策

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