Zero-Gの中の人が語るVOCALOID、Sonika、Tonio、そしてその先
英語VOCALOIDの情報サイトであるEngloidsが、Zero-Gの中の人であるドム・キーフィー氏(発音これでいいかどうかはわからない)へのインタビューを行っています。
・Zero-G Interview: Dom Keefe (Vocaloid Production)
Engloidsは以前、海外2大ボカロメーカーのもう1社であるPowerFXの代表であるビル・ブライアント氏へのかなり突っ込んだインタビューを行っており、こちらもおおいに期待できるところ。
そこで、抄訳してみた:
・VOCALOIDとのかかわり:最初にヤマハからコンタクトをうけた3、4社のひとつだが、実際に製品化までいったのはうちとクリプトンだけ。
・Sonikaの開発について:それまではプロの歌手を使っていたが、もっと軽いものを作ろうと決めた。フレッシュで無垢なものがほしくて探していたのだが、ようやく見つけて何カ月も彼女のレコーディングをした。さらに数カ月面倒くさいプログラミングをして最終製品になったという次第。
・VOCALOIDファンダムについて:すばらしい情熱を持つ人たちであり、大好きだ。知識があり、批判精神も強い。何度刺されたことか! だがこちらに返してくれるのがいい。それで間違ったことがわかり、VOCALOID製品を向上させるのに役立つ。
・Sonikaのプロモーションにはすごく力が入っているが、ほかのVOCALOIDについては?:Lola、Leon、Miriamをオンラインで販売し始めていて、新しいアートワークを将来はつけるかもしれない。
・Sonikaの新しい外観についての批判は?:ポジティブなものもある。Marioによる新しいイメージはとても美しいとの圧倒的評価で、それがSonikaのボックスアートにしなければならないといけないと感じた。前のはこんなに人気はなかった。
・ほかのVOCALOIDのパッケージも変える?:Prima以外は変えることを検討している。Tonioも彼女のパートナー製品なので同様だ。
・Sonikaの英語発音について批判があるがAct.2はあるのか?:残念だがそれは難しい。完全なやり直しが必要で数カ月を要すし、配布も困難だ。
・Miriamはミリアム・ストーキーの声を使っている。ほかの英国人歌手をVOCALOIDに使う予定は?:とても有名な歌手を使ってみたい。いくつか候補はあるが、彼らがコラボに興味を持ってくれるか調べないと。うまくいったらお知らせする。
・初期のほかのVOCALOIDの中の人は誰?:それは契約上明かすことができない。
・そのほか、VOCALOIDに関するニュースとしては?:VOCALOID 2のTonioを2月にリリース予定。バリトンからテナーまでの音域を持つクラシックの男性歌手だ。さまざまなキャラクターを持っており、彼の声の明瞭さにVOCALOIDコミュニティは満足してくれるだろう。典型的なVOCALOIDの声ではない。完全にクラシック向けで、Primaユーザーに適している。今年はTonioの次にも別のVOCALOIDを検討しているが、誰にするかは未定。将来こういうVOCALOIDがほしいという要望があれば、contact@sonika-vocaloid.comにメールしてほしい。