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Kindle iPhoneアプリという手があったか

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 Google Book SearchのiPhone対応をネタにしたシロクマ日報の小林さんのエントリー「Kindle キラー、その名はiPhone?」を読んでハッとしました。

Kindle キラー、その名はiPhone?

最終的に Amazon は「iPhone アプリケーションとしての Kindle」なんてものを開発せざるを得ないのかも……などと感じた次第です。

 わたしはKindleとiPhoneはライバルだと思っていたのですが、よく考えれば、フォーマットとしてKindleコンテンツと、配布プラットフォームさえあればAmazonの収益は得られるわけです。

 Amazonは既にコンテンツパートナーやタイトルは確保しています。Kindleコンテンツは大画面向けなので、それをiPhoneデバイスに最適化する必要はありますが、それは自動ですむはず。というか、小型化は最初から考慮していたのかもしれません。

 AmazonのiPhoneアプリはもう公開されていてそれなりの成功を収めているわけですから、KindleアプリもほとんどのiPhoneユーザーが手に入れることでしょう。無料コンテンツを定期的にフェッチできるようにして魅力的に見せることができれば、デフォルトの電子書籍ブラウザとして、Kindle以上にコンテンツを売ることができるのではないでしょうか。

 その意味では、Kindleの50万台というのは、コンテンツパートナーを確保できるだけの十分な数であって、それ以上に増やす必要もないとAmazonは考えているのではないかなと思ったりしました。Kindle第1段ロケットとしては十分な役割を果たしたので、あとは粛々とコンテンツを売っていけばいいのです。

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