皿うどんと小公女
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長崎の人間ならみな知っていることだが、皿うどんの味付けにはウスターソースが使われる。中華と和風の折衷のような料理に、なぜウスターソースなのか。今回はその起源を探ってみようと思う。
皿うどんをまったく知らない人は、まずそのネーミングと料理自体の落差に驚くはずだ。
まず、皿に盛られているから皿なんとかとするならば、ほとんどの料理は皿なんとかであるはずだ。ところが、そんな料理はほかにほとんど聞いたことがない。
皿に、いや、さらに言うならば、これはうどんですらない。こんな細い、揚げた麺のことをうどんという
小公女、The Little Princessに、こういう一節がある。
She had wanted to visit Sara for a long time but she didn't know where to find her and even Sara wouldn't tell her where her room was・"Where is your room, now? ...
Sara wouldn't...
このフレーズを聴いていた料理人が、「さらうどん」と聞き取ったのではないだろうか?
小公女セーラを見た後に皿うどんを食べたくなったとすれば、それは、小公女が皿うどんの起源であるからにほかならない。
そして小公女は英国の物語。ウスターソースが似合うのは当然である。
ちなみに皿うどんは、多めに作っておいて、残ったものを翌日、多めの油で炒めたものは、元の料理よりもおいしいとの定評がある。
皿うどんの起源については異説もあるようなので、こちらにWikipediaへのリンクを張っておこう。
きょうは長崎の高校時代の同級生と30年ぶりに会う約束があるので、こんな話を書いてみました。
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