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Androidに圧倒されていたiPhone、NDA解除で逆転なるか?

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 先日、カミサンがiPhoneアプリの開発を勉強したいというので、ビックカメラ有楽町店の書籍売り場に行ってきました。iPhone SDKのNDAの関係で、iPhoneアプリ開発の解説書が存在しないことは分かっていたのですが、それに対してAndroidの開発関連書籍は何冊もでており、「ああ、これではそのうち負ける」と思ってしまいました。

 そこで、iPhone SDKのNDA解除のうれしいお知らせ。

Apple、iPhoneアプリ開発の秘密保持契約を撤廃

 日本でもぜったい関連書籍がでてくることでしょう。それまで待つというのもありですが、とりあえず木下誠さんのCocoa解説本を読んで、MOSAに加入して情報を仕入れて、がんがんアプリ開発に取り組んではいかがでしょうか。

 IAMAS & セカイカメラの赤松先生によれば、Amazonでは既にiPhone SDK本が予約可能になっているそうです。確かめてみると11月の出版だとか。これはなかなかのいいスタートをきってますね。かなりのフライイング気味ですが。

Beginning iPhone Development: Exploring the Iphone Sdk (Beginning)

Iphone Sdk Application Development: Building and Listing for the Appstore

 オライリー本もあります。これは事前情報いってたっぽいですね。

 書籍でもデベロッパーでもない、われわれのようなメディア関係者にとって、NDA解禁が意味するものは、iPhone SDKではどのようなアプリが開発できて、どんなことができないのか、明確に語ることが可能になる、ということです。

 たとえば、セカイカメラのようなアプリケーションについて、現状のSDKで、カメラのオーバーレイについて可能かどうかは、ここで語ることはできません。また、Firefoxのモバイル版移植や絵文字対応のメールアプリは開発していいのかどうか。これも伝聞以外で書くことはできません。

 NDA解除の詳細が明らかになる1週間後、これから開発に取り組もうとするデベロッパーや、アプリ開発を依頼しようという企業にとって有益な情報が出てくるはずです。

 そして、iPhoneアプリの開発に熱心な大学(IAMAS、会津大学など)が、正式にコースを設置してくれることでしょう。今になって考えれば、スタンフォード大学がiPhone開発のコースを設置するというニュースがでた時点で、このNDA解除は予想すべきでしたね。

Stanford offers iPhone application course

 早いとこ、iTunes UでiPhoneアプリ開発のコースウェアを出してくれませんかね。

 ところで、iPhoneで大学のコースウェアというと、慶応大学とキャスタリアがすごいことをやってのけてくれました。キャスタリアの山脇さんによれば「大学のオープンコースウェアのiPhone対応はおそらく世界でも初めて」とのことで、iPhoneとiPod touchユーザーはぜひ試してみてください。

慶應義塾オープンコースウェア、iPhone対応サイト10月1日より公開

慶應義塾オープンコースウェアとキャスタリア、米国で開催されたOpenEducation2008で共同プロジェクト研究を発表

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