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iPhone用の音楽ソフトためしてみた:ドラムとギター編

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 昨日のエントリーで、jailbreakしたiPhoneでPianistというピアノシミュレータに初音ミクをサンプリングした音源を入れてみた話を書きましたが、そのほかのアプリケーションについても雑感を書きつけておこうと思います。

 まずは、Pianistと同じ開発者、Moo Cow Musicによる楽器ソフト2つ「Drummer」「Guitarist」と、そのライバルを紹介。

Drummer

 MOO-808という名前がつけられているとおり、ローランドのTR-808(ヤオヤ)という往年のアナログ音源ドラムマシンへのトリビュートとなっています。3×5のパッドが並べられており、タムが4個、キック(ベードラ)が2個、スネアが2個、クローズドハイハットが2個、オープンハイハット、クローズドハイハット、ペダルハイハット、ライド、クラッシュという構成。

 この音源が、Rock、Dance、Jazz1、Jazz2、Electroの5セット分あります。

 このドラムキットのいいところは、反応がとてもいいこと。タムを4から1までスライドさせて最後にキックをならすと、タムを回しているような感じがだせます。

 いまのところはリアルタイムで鳴らすだけですが、16ステップのシーケンサーと、ベースラインシンセサイザーをサポートする予定とか。ということは、まさにiPhone版ReBirthですよね。これならDS-10やKAOSSILATORとの相性がすごくいいかも。

BeatPhone

 ドラム用パッドは9個。フレーズパッドが6個の合計15個が用意されているドラムサンプラー。そこまでだとDrummerと変わらないようですが、こちらはステップシーケンサーがついていて、BPMの指定と、8ステップのビートを記録できるのです。

 ただし、サンプリング音源がよくないのか、リズムがちょっともたつき気味。

Guitarist

 フレットが置かれているだけのシンプルなギターシミュレータ。はじいて音を出すのはどうするかというと、フレットのところをさわるのです。つまりアレです。タッピングだけのギターというわけですね。

 といっても、ハーモニクスなんかを出したりするわけではなく、フレットも同時には4フレットまでしか表示できません。あまり指をひろげないコードで、ゆっくり目のアルペジオを弾く、というのが合っているのではないでしょうか。

 なので、コードストロークには向いていません。チューニングはDropped D、Open Amaj、Open Emaj、Open Dmajと設定を変更できるので、それを使えばなんとかなるかな。

 作者によれば、エレキギターの音色、コードへの対応、ピッチベンドのサポートも計画しているそうです。

PocketGuitar

 笠谷真也氏が開発したギターシミュレータ。左手で押さえて右手でストローク、という正しいギターの弾き方で演奏するソフト。これをやりたいためにiPhoneをjailbreakしたという人は多そう。わたしもそうだけど。

 ギターの音色はエレアコ、ディストーション、ベースから選べる。ボリュームは上部のバーで変更できる。

 左手で指板を押さえるのはけっこう難しい。というのは、複数弦をセーハしても、片方しか認識してくれないから。当然か。なので、となりあった弦でも、2本もしくは3本の指で押さえる必要がある、というわけ。

 まったく新しい奏法が編み出せそうなギターです。

 ちなみに、ファームウェア1.1.4では最新版ではない0.2というバージョンのみ動作しましたが、改訂予定なのでそれを待ったほうがいいかも。

 これらのすばらしいiPhone/iPod touch楽器のインストール方法や詳しい情報は、前回のエントリーでも紹介した、Not renewalで。

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