初音ミクはデイジーデイジーの歌をうたうか
ソフトウェアとしては、たぶん1984年のPC-6001mkIISR以来となる、パソコンに音声合成で歌わせるという試み、やはりニコニコ動画で、当時どんな具合だったかを知ることができます。初音ミクと同じ曲を競わせているものもあるので、進化の度合いを思いっきり感じ取ることができるはずです。
1984年というと、Macが出た年で、ローランドのMIDIインタフェースMPU-401が登場したときでもあります。Mark Of The UnicornのPerformerは1985年。LA音源のMT-32とMIDIインタフェース、譜面入力型のソフトウェアをバンドルした「ミュージくん」が登場してDTMが開花する1988年のさらに4年前の話です。
わたしがDTMを始めたのは、アムデックのCMU-800が初めて。8音ポリフォニックのデジタルシーケンサーで、ちょっと前に購入したシャープの8ビットパソコンMZ-80K2Eをコントローラに、コルグのMS-20、MS-10、ローランドのSystem 100などをつなげてヒューマン・リーグのコピーなんかをやってました。ステージに持ち込んでライブで演奏とかもしたことがあります。前MIDI時代でした。CMU-800の操作動画がYouTubeにありましたので、貼っておきます(これはApple ][版ですけど、どのマシンでもユーザーインタフェース基本的に同じです)。
そのライブをいっしょにやった後の妻との間の3人の息子は、いちばん上がこのほど成人しました。「コンピュータに歌わせる」技術の成熟にはそのくらいの時間がかかったわけですね。
さて、表題は、小野不由美&水玉蛍之丞の組み合わせによるゲームエッセイですが、これも10年前。まだ「Theスーパーファミコン」があったころの時代です。
コンピュータが歌をうたうインパクトは、2001年のHALが最初だったような気がします。これが1968年。いまからほぼ40年前になりますね。
そこで歌われたいわゆる「デイジーデイジー」を初音ミクにうたってもらいました。題して「初音ミクはデイジーデイジーの歌をうたうか」。
原曲のDaisy Bellは長いので、映画版を初音ミクがうたいます(haldaisy.mp3をダウンロード)。
最後の部分はGarageBandのピッチエフェクトを使いましたが、これ以上は下がり切らないので途中で終わっています。