ケータイで高速タイピングする方法
モバイルデバイスとタイピングはいつも相反するものでした。携帯性が増すほどにタイピングの速度や効率が落ちていくのが自然な流れです。若い世代の人たちは人間自体を改良することにより、ケータイでも超高速タイピングを極めているようですが、われわれのようなオールドタイマーが高速タイピングするためにはフルサイズのキーボードから離れるのは難しいのです。
じゃあiPhone使っているオマエはどうなのよ、と言われそうですが、iPhoneはもとから日本語入力できないですからね(ネットが繋がっていれば別ですが)。
ではフルキーボードを使いたいモバイラーはどうしていたかというと、携帯型キーボードを持ち歩いていたのです。
実はわたしもそうでした。
使っていたのはTargus製のVisor専用キーボードで、四つ折りにしたフルサイズキーボードのドックにVisorを差して使うというもの。これだけで取材や会議に臨んだこともあります。実によくできていました。
では現代において、最新のケータイに対応するフルサイズキーボードはあるのか、ということになるのですが、あるところにはあるんですね。リュウドのBluetoothキーボード「Rboard for Keitai」です。これを買ってしまいました(Bluetooth以外なら、au用もあります)。
これはケータイの機種を選びます。Nokia 60/61系のソフトバンク705NK、804NK、X01NK/E61、X01NK、それとなぜかドコモM1000に対応。VAIO Type-Uも使えるようですが、ここでは除外。
実はこのキーボードが使えるようになる、ということを見越してケータイ機種を選んでいたのです。それはソフトバンク705NK。おサイフケータイとかワンセグとかいう、いわゆる日本文化的機能はないのですが、Symbian系アプリが使えるというので、大木さんのブログを参考にして、これにしました。
7月1日に書いたこのエントリーの中で、「705NKは、リュウド製の外付けBluetoothキーボードが対応したら本格的に使い始めようと思います」というのが、ようやく実現したのです。
ハードウェア自体は以前から売られていたのですが、開発表明してからドライバがダウンロードできるようになるまでが長かった。
リュウドのBluetoothキーボードが702NK/702NK IIに対応──705NK向けも開発中
という記事がでたのが3月23日。705NK対応ドライバが公開されたのが8月23日と、実に5カ月を要したわけです。
ドライバをダウンロードしたら、2つのドライバをBluetooth経由で705NKに送信して韻ストール。これで動くようになりました。Windows用にはインストーラが付属していましたが、Macでも個別にBluetoothファイル転送すれば問題ないです。
古い人間にとってはなつかしい、管理工学研究所の松茸がIMとして搭載されており、文字変換もスムーズです。
ためしに文章をいくつか入力してみましたが、本体アプリのメモ帳や、WAPブラウザでもキーの取りこぼしもなく、変換効率もとくに問題なく、キーボードの英数/かな切り替えもハードウェアキーでできるなど、いまのところ問題点は感じられません。
というわけで、Nokia携帯を持っている人は、このキーボード使ってみてはいかがでしょうか。価格は税込み1万5300円でした。