「Zuneのバッテリー持続時間はiPodと同等」は間違い?
WSJの有力コラムニスト、ウォルト・モスバーグ氏が来週発売のZuneをプレビューしています。この中で、いくつか不備な点があると指摘。中でも、その大きさ(容積で60%、重量で17%のプラス)、バッテリーには不満があるそうです。
デザインは「完成品というよりはプロトタイプ」、大きさについては「(30Gバイトと容量は半分以下なのに)80GバイトのiPodよりも長く、分厚く、重い」と、コメント。
Zuneの売りである、iPodより0.5インチ分大画面のディスプレイについても、アルバムカバーの表示品質がiPodよりも悪い、と指摘。
モスバーグ氏のバッテリーテストは、Microsoftのテスト環境(バックライトは1秒、デフォルトの音量設定、同一アルバムの連続再生)とは異なり、実使用に近い設定で行ったようですが、公称値とは異なり、ZuneはWi-FiなしでiPodに2時間半の差をつけられ、Wi-FiありではMSのベンチマークとの乖離がさらに大きくなっているようです。まあ、Wi-Fiのほうは当面使う場面に遭遇しないでしょうけど。
Zune Marketplaceでの楽曲個別購入に使われるポイントシステムについてモスバーグ氏は「詐欺的」と指弾。5ドル単位でポイントを買わないといけないので、5ドルから購入分を差し引いた残りの金額はMSが「先取り」することになるというのです。純粋な「1曲買い」ができないわけですね。
New York Timesの著名コラムニスト、デビッド・ポーグ氏もZuneを取り上げています。
ポーグ氏は「ほとんどすべてのプレーヤーが持っている、外部ドライブとして使う機能がない」と指摘。ゲーム、アラームクロック、パスワード付きボリュームリミッター、イコライザー、アドレスブック、カレンダー、メモ、といったiPodが持っている機能が1つもないと述べています。
両氏ともに「急いで買うことはない」との結論。よく言われることですが、MSは3.0以降ですからね。PlaysForSureを1.0とするか、Zuneを1.0とするかで意見が分かれるとは思いますが。いずれにしても、日本市場では「Zune税の行方」も含め、Zune 1.0は見送り、ということで。
Microsoft's Zune Challenges iPod