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Zune-to-Zune、いったい誰に曲を「貸す」のか?

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 Zuneの詳細が明らかになりました。今回のプレスリリースで分かったのは、AACとH.264をサポートするということ。iTunesのライブラリを読めるらしいこと、けっこうな周辺機器ベンダーを巻き込んだことなどです。

 それと、Wi-Fiを使った楽曲シェアリング機能「Zune-to-Zune」もある程度判明しました。3日間の期限付きで、3回まで聴くことができる、というもの。

 レッドモンドではこんな場面を想像しているのかもしれません。

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 Zuneを持って街角を歩いていると、好みのタイプの女の子と出会う。偶然、彼女もZuneを持っている。

「へー、あなたもZuneなんだ。どんな曲聴いてるの?」
「いま、このアーティストの曲を聴いているんだ。マイナーレーベルだけど、Zune Marketplaceで売ってるんだ」
「ふーん。でも、わたしはZune Passのサブスクライバーじゃないから聴けないね」
「だったら、ぼくのを貸してあげるよ」
「それって違法じゃないの?」
「だいじょうぶ。3日間だけ、3回まで聴けるんだ。その後、気に入ったらオンラインで買えばいいし」
「じゃあ、ぼくのZuneにコネクトしてみて。そこからこの曲を引っ張り出せばいい」
「うん。受け取った。ありがとね。じゃあ、バイバイ」

 彼女はその曲を気に入りませんでした。そして、借りたCDを返したりする必要もないので、2人は二度と会うことがありませんでした。

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 これがiPodならどうでしょう。CDにプレイリストを焼いて、後で渡すとか、また会うチャンスが出てきます。新技術で得られるものもあれば、失うものもあるのです。

 でも、Zune to Zuneで曲を貸した友だちがその曲を買ったり、1日以内にサブスクライバーになったりすると、アフィリエイトとして5%の収入が得られる、とかいうんだったらけっこういいかもしれないです。

 さらにその「子供」からもアフィリエイトが得られるようにすれば、Zuneユーザーもネズミ算式に増えていくのではないでしょうか。

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