追憶のMacworld
とうの昔に終わったイベント、休刊となった雑誌、もうやめた会社……そんなMac関係者たちが集まったイベント「Macworld Alumni Club」が、金曜日夜、東京某所にて行われました。くわしくはNobiさんのエントリーをご参照下さい。
Macworld Japan(雑誌のほう)、MacJapan、MACLIFE、MacUser(笑)と、終わった雑誌の編集者が集まるなんて、なかなかないことで、ノスタルジーにひたりつつ、いま話題の会社、人物について思い出話を咲かせたりもしたのです。
関係者のみなさま、おつかれさまでした。とても楽しませていただきました。そこで仕入れた面白い話はいくつかあるのですが、書けない話も多く、ほとぼりがさめたころにこそっと出してみようと思います。
ひとつだけ。PC Magazineのコラムニストであるジョン・ドボラック(彼は今はアンチApple、アンチMacの立場だが、わたしがMac雑誌をやっていたころは、彼のコラムを連載していた)の、「AppleはMacを捨ててWindowsを採用する計画だ」という問題のコラム記事は、少し注意深く読んだほうがいい気がしました。
この中でドボラックは、AppleはMac OSを捨てて、OSの基盤部分にはWindowsを、インタフェース部分にはMac的なアドオンを使って、「使いやすいファンシーなWindows」と「エレガントなPC」を提供することで、PCにおけるシェアを一気に押し上げることができると主張しているのです。
しかし、スティーブ・ジョブズという人物は、手駒をいくつも持っていたとしても、温存していたほうがいいと思った場合にはそうしておくだけのプランを持っているのだ、という話が、パーティーの中で出てきました。Windowsの仮想マシン、Windowsアプリケーションの動作というのはひょっとしたら、彼の「10年計画」の中にどこかにあるのかもしれません。