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デジタル化成熟度の5段階

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独立行政法人情報処理推進機構は2023年10月20日、「米国における企業のデジタル活用事例調査」を公表しました。

ハーバード・ビジネスレビュー(HBR)2022年5-6月号に掲載された、Marco Iansitiハーバード・ビジネススクール教授とSatya Nadella Microsoft社CEOによる「Democratizing Transformation」で整理されたデジタル化成熟度に基づき、各企業を調査・分析しています。

まずは、ハーバード・ビジネスレビューが示すデジタル化成熟度の5段階について、とりあげたいと思います。

デジタル成熟度で低い段階から紹介したいと思います。

トラディショナル

•IT部門がDXの主要アクター
•個別最適な事業部門
•部門にローカライズされたアプリケーション・意思決定
•データは個別部門内の利用に閉じている
•事業部門ベースの機械学習モデル

ブリッジ

•サイロ化された組織・インフラを橋渡しするため、実証実験を実施し始める
•一元化されたデータ専門チーム
•アジャイル開発チーム
•拡張性のあるクラウドベースのデータプラットフォーム
•APIを活用した社内の情報共有

ハブ

•実証実験が増加し、事業部横断の組織・インフラが成立し始める
•リアルタイムに事業部門横断で知見共有
•ビジネス部門がアプリケーションを所有
•全体統合され、モジュール化されたデータプラットフォーム
•自動化された高度機械学習モデル

プラットフォーム

•洗練されたデータドリブンの組織・インフラが確立
•AIベースのアプリを高いレベルで事業に活用
•従業員主導でイノベーション・アプリ開発・改善・活用が進む
•ソフトウェア・データ・AIが全体最適に基づき統合されており、APIで連携可能•高度なAI開発能力

ネイティブ

•AIを随所に活用したデータドリブンのイノベーションが組織に行き渡っている
•アジャイル文化、End-to-endソリューション保有
•カスタマイズされ、自己保守されているデジタルツールとプラットフォームインフラ完備
•最適化かつ高度に自動化された機械学習技術

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