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2008年成人式を迎える若者たち

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成人式が1月13日、14日をピークに全国各地の市町村で始まっています。毎年「荒れる成人式」の様子がテレビで放送されることがありますが、新成人に自覚を促すために新成人に式の企画や運営をさせる等の工夫を凝らす自治体も増えてきました。

 
総務省が1231日に発表人口統計によると、200811日時点で新成人は135万人と1968年の調査以来最低の数字となっています。少子高齢化が進む中で若者たちの役割が益々重要になってくることでしょう。

 

新成人たちが考える夢と日本の未来

19日、インターネットの調査マクロミルは、「2008年 新成人に関する調査」を発表しました。

  • 2008年の新成人、将来の夢が「ある」のは63%
  • 自分の未来「明るいと思う」43%、日本の未来「暗いと思う」47%
  • 理想の大人は「父親」が41%で最多、次いで「母親」35%、「教師や教授」29%
  • 20歳になって嬉しいと思うこと、1位は「お酒が飲める(52%)」、2位「選挙で投票できる(34%)」、3位「一人前の大人として見てもらえる(29%)」

となっています。

日本の未来を「暗いと思う」が「明るいと」と思うよりも上回っているのが現状で、年金問題や景気減退そして格差社会等のマイナスの面が若者たちに心理的に影響を与えているように見受けられます。

 

新成人たちの安定志向が進む

110日、オーネットは、「新成人の生活・恋愛・結婚・社会参加意識調査結果」を発表しました。

  • 仕事に燃えている人はすてき 49.0%(05年新成人77.9%)
  • 年功制よりも能力主義が良い 24.3%(05年新成人65.2%)

となっています。

若者たちの安定志向と競争を避ける傾向が見られます。

 

新成人たちの精神面

そして精神面ではどうかオーネットの結果から見てみたいと思います。

  • 人に気を遣う(86.1%)
  • 親密な付き合いは苦手(51.8%)
  • 気持ちは滅入りやすい(73.9%)
  • 自殺を考えたことのある(39.4%)

となっています。

若者たちの間で、SNS等のネットの利用が増えている影響なのかはよくわかりませんが、若者たちの親密な付き合いを裂ける傾向や精神的な弱さも読み取ることができます。

 

格差社会が進む中、特にその格差の影響を受けているのが新成人世代に代表される若者たちです。2008年、競争を好まず精神面でも弱さの見える若者たちがどのように格差社会と向かいあっていくか、そして自分たちの夢と将来の日本をどのように考えて行動をしていくのでしょうか?新成人式を迎えるにあたって、若い力に期待したいと思います。

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