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ロシアの企業に言われても。。。

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Yu_kasper
 ロシアのセキュリティ企業カスペルスキーが、例のTwitter攻撃がロシア政府の攻撃だというのは根拠がないデマじゃないかと言っています。でもなぁ。ロシアの企業に言われてもなぁ。

 確かにまだ証拠があがったわけではないし、いくらなんでも尻尾をつかまれるようなことはないでしょうけれども、ロシア内に本拠を置く企業が政府擁護の発言をしても、圧力があったんじゃないか邪推するのが普通のロシアウォッチャーです。

 カスペルスキーは「政府や情報機関が本当に誰かを黙らせたいと思うのなら、もっと直接的で効果的なやり方を取るだろう」と言っていますが、このブログの前回のエントリーでも書いたのですが、結果的にこんなことになっちゃっただけで、政府もしくは関連機関がスフミさんを黙らせたかったというのが実際のところじゃないかと思います。

 ロシアには昔から「アネクドート」という小話(特に政治的なもの)があります。その中に「フルシチョフ書記長は大馬鹿だ! と叫んだ男が逮捕され、死刑になった。罪状は国家機密漏洩だった」というのがあります(フルシチョフだったりスターリンだったりブレジネフだったり)。いや、だからどうということはありません。ちょっと思い出しただけです。

 あ。今スフミさんのTwitterを見たら、ロシアのメドベージェフ大統領に公開質問状(英訳版)を出したと! 「もしロシア政府の仕業ではないのであれば証明してください」だって。これだけ注目を集めちゃったので、大統領は何らかのレスポンスをせざるをえないでしょう。紋切り型のお返事だとしてもちょっと楽しみ。

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