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グーグルの持つ秘密の役員経験者ベンチ待機プログラム

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  グーグルのベテラン役員の皆さん、どうかグーグルを去らないで下さい・・・

 皆様には皆様しかできない仕事を保証します・・・とCEOのラリー・ページさん

larry page ev williams

 私もモトローラモビリティ危機の時、代打で出て ヒット打ったよ・・・・・

と ジョナサンローゼンバーグさん・・・

元プロダクト開発チームのトップと言う要職の経験者です・・・・

役員経験者ベンチ待機プログラムの意義は・・・・まずはリスク管理だよね・・・・


Jonathan Rosenberg

<出所 ビジネスインサイダー>

 グーグルが上級副社長やベテランのエンジニアなどを含む秘密の「役員経験者ベンチ待機プログラム」を持っているそうです。ある特定のプロジェクトを遂行中にトップの人材が退社する、または他社に引き抜かれる事態になった場合、「役員ベンチ待機プログラム」から役員の経験者などを投入してプロジェクトの経営危機に対処します。グーグルでは会社設立以来、入社100人目までの社員の約3割がまだグーグルに残っています。その多くは「役員経験者ベンチ待機プログラム」として登録されています。

■ モトローラのレノボ売却時に発生した危機

例えばグーグルはモトローラモビリティを買収し、多くのパテントの確保と共にグーグル製のスマート機器を開発しようとしました。サムスンなどが激しく噛みついた件ですが、結局、買収は失敗に終わり、モトローラモビリティはレノボに売却されました。

  グーグルでトップを経験した皆さん・・・他社に移らないでください・・・・

 役員待機プログラムで皆さんの出番は保証しますから・・・・

<出所 ビジネスインサイダー>

その時グーグルからモトローラモビリティに派遣されていた、CEO Dennis Woodside さんはさっさとグーグルに見切りをつけてドロップボックスに移籍しました。その危機に「役員経験者ベンチ待機プログラム」が有効に働いています。Jonathan Rosenbergさんが早速、後を継ぎました。彼は2011年まで製品開発のトップでしたが、トップを外れた後、グーグルで待機していました。Jonathan Rosenbergさんが急遽登板し、グーグルは無事レノボへのモトローラモビリティ引き渡しを終わりました。

■ 役員経験者ベンチ待機プログラムの意義

さてリスク管理以外に 役員経験者ベンチ待機プログラムの意義はあるのでしょうか? グーグルによれば結構、大きいようです。

グーグルのような創造性を重視する会社でプロジェクトを引きているとどうしても「燃え尽き症候群」になってしまいます。従って次にやりたい仕事ができるまで暫く休めると言うのがメリットです。アンドロイド開発者のルビンさんも「役員経験者ベンチ待機プログラム」を利用してロボット開発を進めるまで休養していました。クリエイティブクラス(年収1000万円」-2000万円)とされる創造性豊かなソフトウエアエンジニアのベテラン社員も対象になっているそうです。

急遽、登板した役員がラリーページさんなどグーグルのトップとツーカーで話しが出来る、グーグル社内の根回しを良く知っている点も大きいようです。ベテラン社員が急遽、登板したり代打で出て、いぶし銀のようなヒットを一本打ってくれれば良いと言う事のようです。

また役員人材を他社からの引き抜きを防止すると言う役目もあります。

これは面白い制度ですね。

★★Google has a secret 'bench' program that keeps executives at the company even when they're not leading anything

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