アジアメッセージアプリ三強はWeChat, Line,WhatsApp・・
相変わらずアジアはメッセージアプリの激戦地区です・・・うーむ
あれ? カカオトークの姿が・・・@@
<出所: WSJ>
では少し前はどうだったんでしょうか?
これが2014年春です・・・・
<出所:テックアジア>
2013年の姿です・・・・後から来た三社が,WhatsAppを追い上げる構造でした・・・
<出所:テックアジア>
アジアはスマートフォンが最も普及している地域として注目されています。
昨年調査した時にはアジアのメッセージアプリ三強は、WeChat, Line,カカオトークだったのですが、最新のフォーチュンなどの記事を見ていると2014年に入ってカカオトークが落ちてフェイスブックが買収したWhatsAppが息を吹き返したようです。またこれまでショートメッセジ(SMS)の置き換えがメッセージアプリにより為されて来ましたが、更に加速している様相です。
■ WhatsAppが何故強い?
2009年からサービスを開始しているWhatsAppは言わば元祖のメッセージサービス・アプリであり、アジアではまずWhatsAppが浸透して、それをWeChat, Line,カカオトークが追い上げる形でした。WhatsAppは非常にシンプルなので使いやすい半面、音声通話やゲーム連動など多様な機能は提供されていません。(熱心ではありません)従がって次第にアジア三社のサービスに置き換えられるだろうと言うのが昨年までの予想でした。しかしフェイスブックの買収により、流れが変わったようです。フェイスブックを背景としてソーシャルゲームが伸びたようにフェイスブックからのサイフォン効果が働いてWhatsAppが支えられ、強みが復活したと考えられます。それでも世界的な比較ではアジアでは、弱いです。
■ カカオトークが何故後退?
既に日本でもカカオトークとヤフージャパンの提携解消交渉がニュースになっているようにWeChat, Lineに比べてカカオトークは競争力が弱いようです。また韓国ではサンケイ新聞支局庁への対応に見られるように朴政権批判をするマスメディアを取り締まる姿勢が2014年9月頃から強まっています。その為、お膝もとの韓国で若者がカカオトーク離れを起こしており、代ってドイツ製のテレグラム(メッセージアプリ)のダウンロードが急速に増加しています。
色々と不利な条件が重なった結果、カカオトークはアジアで後退気味です。
■ 新興勢力も無視できず
米国で世界一の規模の上場を成し遂げたアリババはLaiwangと呼ばれるメッセジアプリを開発しています。無論、ネット通販との連動を意識してのことです。mobile games, videoやモバイル検索と連動を目指しています。またインドではHaikuが伸びており、地元勢も無視できないようです。
■ スマートウオッチなどの時代にどうなるか
さて2015年からはアップルウオッチの参入によりウエアラブルが本格化します。その影響がどうでるでしょうか?
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