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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

IOTが巻き起こす新経済の社会摩擦、テスラとディラー、ネットフリックスと劇場、Airbnb、Uber・・・

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 新しい経済の下、市民革命が始まっている・・・???

スペインでは政府がUberもAirbnbも弾圧!! それを伝える記事より・・・

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<出所:http://www.npr.org>

  テスラのアイアンマン、イーロン・マスクさーん、ダイムラーもトヨタも離れましたよ~~ デイラー達が直販阻止、テスラ阻止って騒いでますよ~~

どうするの・・・・・

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<出所: フォーブス>

 ネットフリックスの作る映画なんか 上映阻止だ・・と映画館!!

これ、ネットフリックスが作る映画のシーンです。

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<出所:http://time.com>

 規制の厳しい 日本は平和すぎて・・・

"太平の眠りを覚ます上喜撰たった4杯で夜も眠れず" やっぱり日本には黒船が来ないと・・・アベノミクスの眠りを覚まして下さいませ・・m(_ _)m

 

Nanbancarrack

 <出所:WiKi>

 モノのインターネット時代はあらゆる産業がネットサービス型産業に変化し、あらゆるモノや施設がインターネットに繋がります。その結果、ワークスタイルやライフスタイルが大きく変わり、組織・制度、社会慣習などが変化します。こう言った変化は封建社会から市民社会に移行した17世紀、18世紀の英国での出来事が有名です。日本でも徳川幕府から明治政府への転換により、「大日本帝国憲法が発布」されたり廃藩置県の実施、「散切り頭(ざんぎりあたま)」の出現や廃刀令による「武士階級の崩壊」が起こりました。

 

T型フォードに代表される大量生産・大量消費時代(第二次産業革命)からモノのインターネット時代(第三次産業革命)へと移行が始まる中、モノのインターネットを背景としたスタートアップ企業と様々な古い「組織・制度や保守的な社会的習慣との摩擦(保守勢力との摩擦)が始まっています。

 

古い経済とニューエコノミーとのぶつかり合いが激化しています。

 

■  電気自動車、スマートカーのテスラとカーデイラーの摩擦

電気自動車や(自動運転を目指す)スマートカーで知られる米国テスラは、各州のカーデイラー業界による直販阻止の抵抗にあっています。ニュージャージー州やミズリー州ではテスラを狙った直販禁止令がでています。昔のパソコンデルの販売やアップルストアを参考にしたメーカーの直販を狙うテスラの動きを古いカーデイラー達は阻止する構えです。各州の議会における古いカーデイラー網との力関係によって州知事はテスラの直販規制を強いられています。

2009年頃、経営危機にあったテスラはダイムラーとトヨタから出資を受け、見返りに電気自動車のノウハウや電池などの供給していました。しかしここに来てダイムラーはテスラへの出資を打ち切り、テスラ株を売却し、電池も自前のものを準備し始めています。同じ動きはトヨタにも見られます。こうしてテスラは時代の星となり、既存の自動車業界全体からは脅威と見られ始めています。

その現れの一つがテスラによる直販阻止の動きです。

■  ネットフリックス映画を上映拒否する米国の劇場

2014年9月末、ネットフリックスが米映画会社ワインスタインと組んで嘗ての名作「グリーンデスティニィ」の続編を撮影すると発表しました。そして2015年8月の封切り時にはネットフリックスへの配信と劇場公開を同時実施すると発表しました。これは「伝統的なウインドウの破壊」と怒る米国内外の劇場側の上映拒否にあっています。(AMC、Regal と Cinemarkなどの米国主要映画館チェーン)映画館側の主張は「これまで新作はまず映画館で上映し、その後DVD販売、それからCATV放映」に進むウインドウと言う慣習があります。上映時の観客売り上げが減るのはたまらないと言う訳です。

スマートテレビへの道を切り開いたネットフリックスは、映画館チェーンとの摩擦と言う抵抗にあっています。

■  シェア―の経済も社会摩擦

まず民宿のAirbnbは米国において様々なもめごとに直面しています。伝統的なホテル免許の取得、ホテル税徴収(50ドル程度)はまあ仕方がないとしてもサンフランシスコなど都市や州によっては「閑静な住宅街での営業禁止」と言う制約が課せられていました。またサンフランシスコ市には30日を越えない「peer-to-peer accommodation service、民宿」は違法と言う条項がありました。実際に罰金刑に処せられた貸し手もいます。同市では2014年10月からは晴れて合法になりました。

 

しかし新しい条例でも貸し手は一部屋しか民宿に使えないと言う制約条項もあります。それでもAirbnb側の主張に耳を傾けたサンフランシスコ市は、革新的と言えるでしょう。

 

一方スマートフォンからタクシーを呼ぶUberは、フリーランスの運転手に頼っている側面が大きい為、既存タクシー業界との激しい摩擦が起こり、世界中で裁判が頻発しています。日本はフリーランスの運転手にサービスを開放していない為、何も起こっていませんが、長い目で見ればどうなんでしょうか。

またコンビニストアの店主に近いフリーランスの運転手に頼った為、Uberと運転手達との争議も絶えません。

 

■  進む第三次産業革命、激化するプロセスイノベーション

IOTやビッグデータ、クラウドサービス全体が新しい産業を起こし、産業自体の再発明、製品の再発明、サービスの再発明の波を起こし始めています。その中で古い制度・組織・社会慣習などが摩擦を起こし、プロセスイノベーションの時代が始まっています。ニューエコノミー(創造の経済)と呼ばれる新しい波の台頭です。

その波の外にいるかのように見える日本、国内の変化の胎動が弱い日本にはやはり黒船による刺激が必要でしょう。

 

★★Airbnb Gets Off Easy in San Francisco. Hosts? Not So Much

 

★★ 旅の醍醐味は日常にあり。今こそ「Airbnb」を使いたい3つの理由

 

★★ 映画を劇場と家庭に同時配信

 

 

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