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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命と3D、デイズニーのESPNに続いて英国BBC放送の3D番組を制作停止へ!!

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<序文>

 先日デイズニーのスポーツチャンネルであるESPNが3D放送を止めると宣言した(ESPN 3D channelの停止)のですが、英国の伝統あるBBCも3D放送の番組制作を打ち切ると発表しました。2013年11月放映分の「 Doctor Who」スペシャルでおしまいです。2009年のスーパーボウルでは鳴り物入りで登場した3Dテレビ放送ですが、遂に一旦、テレビに関しては生活者のお茶の間と言う歴史の舞台から消え去るようです。

 

 英国BBCはロンドン・オリンピックでも熱心に3Dテレビ放送を実施していました。

 

 一体何が問題だったのでしょうか?

 

★★BBC is done with 3D TV after the ‘Doctor Who’ special

 

★★With ESPN 3D Out, 3D TV Suffers Major Blow

 

  <出所:IGN>

BBC is done with 3D TV after the ‘Doctor Who’ special

 <出所:ベンチャービート>

2009年のスーパーボウル「CMモンスター対エイリアン」の3D予告編から全てが始まった>

 

20092月の第43回スーパーボウルのCMでは前半終了後に映画『モンスターVSエイリアン』の3D予告編CMが放映されました。この時はNBC放送がペプシコーラと手を組み、小売店で多数の色の入った紙のメガネを視聴者に事前配布しました。この後テレビ業界では3Dテレビのブームが起きました。この後多くの家電メーカーが3Dテレビを開発し、市場に投入しています。

 

放送業界や家電業界ではHDテレビの次は4Kや8Kだと言われていましたが、その間に3Dテレビが割って入った形となった訳です。

 

 

当時は仮想社会サービスのセカンドライフが持て囃され、映画「アバター」が封切られるなど世間全体の3Dブームの流れの中での出来事でした。

 

今回のデイズニーESPNのチャネル打ち切りとBBC放送の3Dテレビ番組制作打ち切りは明らかに一時代の終わりを告げています。

 

3Dテレビから学ぶ他山の石はエコシステムの整備>

 3D放送には本当に需要は無いのでしょうか?確かに敢えて値段の高い3Dのメガネを買って3D放送を見るほどのニーズは無いかもしれません。

一方3Dは映画「アバター」以来、既に市場に定着しています。

 

仮想社会サービスのセカンドライフも同じですが、使い勝手の良い操作性の問題、その為のデザインの軽視、そして番組作りや番組提供の動機付けなどエコシステム全般の問題が3Dテレビ失敗の原因と考えられます。

 

同じことはグーグルテレビやスマートテレビにも当てはまります。グーグルテレビはパソコン並みの酷い操作性の上に番組提供者である地上波などから拒否されました。日本のスマートテレビはパナソニックの非常にビエラの使いやすい、優れた操作性を持つ最新モデルが電波協会の技術ルール違反として民放各社からテレビCM放映の拒否に合っていると報道されています。(お陰で筆者はマイクロソフトのXboxOneの日本登場、韓国サムスン電子のスマートテレビの日本展開が半年延びたと勝手に思っています)

 

米国でもスマートテレビの番組提供の問題、放送事業者の協力の問題はやはり残っており、操作性のデザインに強いアップルがアップルテレビの本格版開発で最も苦労している点だと指摘されています。

 

3Dテレビはメガネの不要な優れた操作性の実現で失敗し、スマートテレビは操作性の問題の上に番組提供ルートの確保の問題が有ります。サプライチェーン全般の中でのエコシステムの整備が不十分だったと言うことでしょう。

 

やっぱりテレビの未来は、最後はアップルテレビの改善に期待するしかないのでしょうか。

 

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