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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命と経済成長、産業インターネット(M2M)とメーカーズの連動による新しい産業革命は可能か!!?

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<序文>

 GEやフォード、エアバスの親会社であるEADSなどを中心とした産業インターネット(M2M)と市民工房(一人工房や少人数工房)の動きが連動を始め、経済成長に影響すると言う見方(新しい産業革命時代の到来)が出始めています。数字を出しているのは米国の重電企業GEですが、アップルやグーグルによるiPhone、タブレットなどが齎したメディアや娯楽、コミュニケーション領域のスマート革命(ポストPCコンピューティング)に対しては実体経済の経済成長に対して殆ど寄与しないと懐疑的だった経済学者や識者が主流でした。しかし産業インターネット(モノのインターネット、広い意味でのスマート革命)に対しては大きく経済成長に寄与する可能性があると言う見解が出始めています。

 

有名経営紙のフォーブスは「産業インターネット(M2M)はモノのインターネットと言うよりはモノのフェースブックだ“!!」「畑や畑の耕運機、ジェットエンジン、医療機械やベッドなどがもうすぐ壊れてもしらないよとか俺、使われ過ぎだよと呟くんだろう?」と述べています。それを機械学習(ビッグデータ)で判断する訳ですが、この表現は実に言い得て妙です。

 

★★Ford's Gift to Engineers: MakerBot 3D Printers

 

★★ The future of manufacturing…on two wheels エアバス親会社の試み

 

★★ The Industrial Internet: Like Facebook For Things

★★ G.E. Wants Software for the ‘Industrial Internet’

★★ Connected: Where the Innovation Barometer Meets the Industrial Internet

 

★★ GE、アイデア公募「Industrial Internet Quests」の実施を発表

Industrialinternet

<出所:GE>


<GEの試算は毎年1-1.5%の経済成長貢献>

 

エジソンが立ち上げたとされる米国GEはドイツのシーメンス、日本の東芝、日立、三菱電機などと並ぶ重電企業です。既にブログで書いていますが、GEは産業インターネット構想実現に向けて本格的に動き出しており、その試算では産業インターネット(M2M)は米国の経済成長に毎年1-1.5%の貢献をするとされています。これが実現すれば不況から抜け出したばかりの米国は、健全な経済成長が達成できます。

 

日本勢の得意な重電領域(航空機、列車、プラント、建設機械、医療機械など)故、日本でも是非、実現してほしいモノです。

 この上に外部からアイデアを募集して(群衆の叡智)、サービスのアルゴリズムを強化します。実にアマゾン、ネットフリックスやグーグル的です。 

 

<注目点は産業インターネットとメーカーズの連動>

 国内でもあまり取り上げられていない点は、欧米の産業インターネットの動きは、いわゆるメーカーズムーブメント(市民工房、一人工房、少人数工房)の動きと連動している点でしょう。

 

GEやフォード、EADSなどは既にメーカーズ(一人工房)の手法を自社のモノ作りに取り入れており、多様な社員のアイデア出しと多様なメーカーズのアイデア出しを使って産業インターネットにおけるモノ作りやサービス作りに取り組んでいます。

 

日本はコマツの豪州におけるトラクターの自動運転や稼働管理、予防保守のサービスが有名ですが、メーカーズとの連動は未だこれからです。既にキックスターターなどのクラウドファンディングによる株式投資を認める法案(JOBS法案)を通した米国を日本政府も是非、後追いして欲しいと思います。












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