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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命とテレプレゼンス、米国でビデオ会議が簡易ロボット会議に変化し始めた!!

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<序文>

 2-3年以前から米国ではビデオ会議のようなテレプレゼンスが変化していると報じられていました。そのちょっと前の2007年頃には米国IBMなどが先頭に立って仮想社会サービスを使ったアバター会議などを盛んに提案していたのを懐かしく思い出します。

 

 今回紹介する新しいテレプレゼンスの波は、スマート革命の進展により、ビデオ会議が簡易ロボット会議の方向に変化し始めたと言う話です。

 

 それにしてもここ数年、色々な記事が出ていますが、スマートフォンやタブレットが使える時代になってロボット会議のコストはどんどん下がっています。

 

しかしそれ以上に重要なのは「いま・・ここ」と言う現実感の獲得です。

 

まず下の動画を幾つか見てほしいと思います。

 

★★ suitabletech社のBeam Remote Presenceの動画


★★ アンドロイド・スマートフォンが作り上げたBotiful telepresence robot for Android の動画

 

★★ ‘Double’ Turns the iPad Into a Telepresence Robot 動画


★★ The first Robocop could be a telepresence robot

 スマート機器の使用でコストが下がり始めた人の存在を表現する簡易ロボット達

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<出所:エンガジェット>

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<出所:ハイズック>

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<引用元:cnet>

 

<タブレットやスマートフォンが台に乗せられ、簡易ロボットに変身>

 上記のビデオを見ていると、自宅から会議に参加する場合、タブレットやノートブックからお気に入りの移動ロボット+タブレット(またはスマートフォン)を起動して会議に出席します。また簡易ロボット同士でチャンバラで遊ぶ例も出てきます。台に乗ってスマートフォンやタブレットがオフィスのフロアーを移動するとその場にいる感覚が味わえるようです。

 

<仮想社会が現実社会にかぶさる感覚>

 色々な記事を読めば判りますが、ロボット型テレプレゼンスを経験した多くの方々は「まるでセカンドライフのアバター世界が物理的世界に現れたようだ」と述べています。日本でもO2Oなどではネット注文や決済と物理的店舗の環境を重ねており、仮想社会が現実社会にかぶさる感覚を体験できる環境が整いつつあります。アップルの銀座の店舗ではネット注文して、店舗で黙って商品を受け取ったり、店舗の商品を店内でスマートフォンやタブレットでスキャンすることによりネット注文して、何と商品をもってそのまま出て行くケースが散見され、初めての来店者は驚きます。

簡易ロボット型テレプレゼンスも仮想社会が現実社会にかぶさる感覚と言うのはそういうことなんでしょう。

 

O2Oなどのような仮想社会が現実社会にかぶさる感覚はスマート革命全般の特徴です。

 

<ポストヒューマンの時代?>

 昔アバター文化が議論されていた頃、ポストヒューマンというコンセプトが注目されました。未来の人のあり方はアバター型かロボット型か、はたまた改造人間としてのロボコップのようなサイボーグかと言った議論です。

 

 今回紹介した簡易ロボットも人のあり方の議論に一石を投じています。

 

<仮想社会も簡易ロボット会議も「心の現実」が重要>

 

 仮想社会のセカンドライフやゲームのFF(ファイナルファンタシー)などで実際に音楽会に参加したり、異性とデートした経験のある方はよくお判りでしょうが、正に実際にそのシーンに浸りきった感覚が味わえます。

セカンドライフなど正に長距離恋愛にぴったりのツールでした。

精神分析のフロイトは、このような感覚を有名な「心の現実」(Reality of the mind)と表現しました。

 

国内でもローソンがローソンキャラクターの「あき子ちゃんの声で店内放送」したそうですが、これも「心の現実」の応用と考えられます。一部の皆さんは、既に初音ミクの音楽パフォーマンスの術理的イベントで慣れているのでお判りでしょう。

 

簡易ロボット会議においてはあたかも実際の会議に参加している感覚がどれだけ表現できるかが勝負と考えられます。

 

スマート革命のお陰で簡易ロボットの値段が下がり、テレプレゼンスが進化を始めています。


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