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スマート革命と天の時、アップルは来年春、遂にアップルテレビを発表するのか

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<序文>23日のアップルのミニiPadの発表は、2013年春に発表されるべき第四世代のiPadが、ミニiPadの「おつきの者のイメージ」で発表されていました。それに関して記事と議論が出ています。

 

「アップルは何故半年しかたってない第三世代のiPadを第四世代に変更したのだろうか?」と言う疑問が提起されています。そして一つの議論は「アップルテレビを2013年春に発表する為ではないか」と言うものです。だから「iPadは席を空けた」という見方です。

中々面白いのでちょっと取り上げて考えてみることにしました。

 

第4四半期の決算発表では、2011年10月―2012年9月期までの一年間に5百万台以上の現行アップルテレビ(セットトップボックス、玩具と揶揄する機器)が売れたと発表されています。

2013年春にはいよいよ天の時(孟子の言う天地人)がアップルに味方するのでしょうか?

 

★★ Why The "New" iPad Should Never Have Been Released

 

★★Apple Just Set Itself Up For A Big Spring Product Launch: Finally, A TV?

 

★★ Speculation around Apple TV abounds

 

★★ Apple reports $36B in revenue, sells 27M iPhones, 14M iPads

Apple_tv_2nd_generation

<出所:アマゾン>

 

 

 

<スマートテレビは最も困難なエコシステム(生態系)>

 2010年秋に何も知らない純真無垢なグーグルがグーグルテレビを出して、すべての地上波に拒否され酷い目にあいました。

サービス支配論理(何時でも何処でも多様な機器での映画や番組視聴)と言う視点から言えば、コンテンツ所有者(放送事業者やハリウッド)の合意の下にスマートテレビを進めないと埒が明きません。これがエコシステムへの理解と対応です。

 

従ってスマート機器のビジネスはモノ支配論理(機器だけのビジネス)ではなく、サービス支配論理のビジネスであり、先頭が一人勝ちするパソコン+ブラウザー時代のバンドワゴン効果ではなく、風林火山や天地人のモデルです。エコシステムが成熟するまで(放送業界が納得し、コンテンツを進んで出す状況が来るまで)、じっと待つ事が必要です。例えば音楽端末のiPodの場合には、アップルは三年間待ち、その間に約30種類の音楽端末iPodの競合品が出ていました。またそれはiPhoneにも当てはまります。ブラックベリーやノキアなどがスマートフォンで明らかに先行していました。

そしてアップルはエコシステムが成熟したタイミングでユーザーインターフェースを含む洗練されたサービス(itunesなど)を一挙に投入して勝ちを収めました。

 

<スマートテレビのエコシステムは成熟したのか>

 英国ではBBCが見逃し放送を出し、ロンドンオリンピックの影響もあって多様なスマート機器にアプリが出ています。米国のネットフリックスやアマゾンプライムビデオの充実、またコムキャストなどCATVのテレビエブリホエアの動きなどを見ているとインターネット上に有料無料で多くの番組が出ています。セットトップボックスのロクの場合は500チャネルもアプリを持っています。米国大統領選挙も放送だけでは無く、ネット中継で候補者間の論争がすすめられました。

 

さて米国で進むエコシステム成熟議論はCATVなど有料テレビの協力が得られるかどうかが鍵だと見られています。従来はCATVなど有料テレビは「ロクやアップルテレビなどを邪魔」と考えていた節があります。

 

そういったCATVなど有料テレビや地上波との議論がそろそろに詰まりだした段階と考えられます。2013年春には天の時が来ると言う見方です。

 

また英国BBCの発表では、見逃し放送の(iPlayer)の視聴は、パソコンを除けば有料放送経由がトップであり、次がゲーム機です。BBCがアプリを提供した、約400種類と言われる韓国サムスンやソニーなどメーカーのスマートテレビ(録画機)経由の視聴は信じられないことにヴぃiPadからの視聴のわずか4分の一だと発表されています。そしてBBCはiPadをスマートテレビと呼んでいるそうです。スマートテレビからの視聴が伸びない理由は、導入の煩わしさとグーグルテレビに代表される操作性の難しさにあります。

 

★★ Apple iPad generates 4x the iPlayer requests of 400 CE devices

エコシステムが成熟し、ユーザーインターフェースの改善と言うことになればアップルの十八番であると申せましょう。天の時がアップルに味方しています。

 

そう言う視点から見れば2013年春にアップルテレビがサービス支配論理の下、発表される可能性が高くなりました。

 

 

 

  

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