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スマート革命とゲーム機の再発明、iPadミニはゲーム機市場を脅かす隠れた意図を持っている

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<序文>

 ウオールストリートジャーナル誌に載ったブログWSJの記事ですが、329ドルもする値段の高いiPadミニの隠れた狙いを「ゲーム機市場の再発明」だと喝破しています。とても面白い記事なのでちょっと取り上げます。

 

確かにアップルのゲームセンターに関しては一億6千万アカウントが登録されており、それはマイクロソフトXbox Liveの四千万アカウントやソニーのPlayStation Networkの九千万アカウントの合計を上回ります。

 

 従来はモバイルゲームとコンソールゲームは対立関係が基本でしたが、iPad系のゲームセンターの充実は、今年の米国3E(ゲームショウ)でコンソールゲーム側、マイクロソフトのXBOX360のスマートグラスコンセプトなどに代表されるタブレット巻き込み作戦が開始され、両者の関係は複雑化しています。

 

iPadミニのゲーム機市場を脅かす隠れた意図や狙いとは一体、何でしょうか?

 

★★ Could the iPad Mini Be a Gaming Game-Changer?

 

★★ Game developers say iPad mini will be good for gaming

 

★★ iPad Mini: What It Means For Gaming

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<出所:アップル>

<ゲーム機のリモコンにぴったりのiPad Miniの仕様>

 ウオールストリート誌の記事では、iPad Miniと現在のXboxやPS3の仕様(CPUやグラフィックボード)を比べても全く勝負にならないが、リモートコントローラーとしては、iPad Miniは仕様が最適だと述べています。特にマイクロソフトのスマートグラスがリモートコントローラーをWindows8タブレットからiPad やアンドロイドタブレットなどにも拡張する姿勢に注目しています。ソニーも同様の動きです。

 

iPad Miniにコンソールゲーム機のリモコンを兼ねなさせがら、アングリバードを楽しむゲームスタイルが普及するだろうと言う見方です。これが広まれば任天堂のWiiUにとっては大きな脅威かもしれません。

 

だからまずコンソールゲームのコンパニオンアプリ(セカンドスクリーンアプリ)がiPad Mini用に多数開発されると言う見方です。

 

<将来はマックブックやアップルテレビと一体化>

ブログWSJは更に進んだ利用方法としてマックブックプロをテレビに繋いでiPad Miniでコントロールするような使用法をイメージしています。

これならば専用ゲーム機は不要です。ここにアップルテレビが使われるかもしれません。既に米国のディレクテレビはスリングボックスの利用によりWifi経由でテレビをマック上で見られます。そのエアープレイも含めたコントローラーにもiPad Miniは適しているだろうと予測しています。

 

ゲームもテレビもiPad Miniがコントロールする時代が来るのでしょうか。

 

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