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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命と「モノのインターネット(INTERNET OF THINGS)」

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<序文>

 過去20年続いた一人一台のパソコン時代が終焉し、一人七台のスマート機器を使いこなす時代がやって来ようとしています。パソコン時代の前例に倣えばスマート革命の時代は約20年続くでしょう。

また最近ではモノのインターネットと言う言葉をしばしば耳にします。スマート革命の中でもマシンツーマシン(M2M)とかシングーツーシング(THING2THING)と言った事が言われ始めています。

そこで両者の関係を調べてみました。

尚、ガートナーグループは2012年に注目すべき10ITトレンドの1つとしてIoTINTERNET OF THINGS)」を挙げています。

 

★★ Futurist's Cheat Sheet: Internet of Things


 

★★ インターネット・オブ・シングス

 スマートカー同士が会話するINTERNET OF THINGS時代 

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<出所:READWRITEWEB>

 

<モノのインターネットが何故注目されるのか?>

 国内でもユビキタスネットワークが流行した頃、モノのインターネットと言う用語は2000年代初頭には使われていました。RFIDなどのセンサー技術を使ったタグを流通用の商品に付けたり、車同士が天気予報や事故の連絡を行うイメージが想定されていました。その後は産業界では一定程度、活用され続けていましたがあまり目立ちませんでした。

しかしパソコンからスマートフォンやタブレットなどスマート機器へのシフトが一般生活者の間で普及を始めた結果、再度、注目を集めたと思われます。

確かにアップルのスマートテレビに見るエアープレイミラー(例えばiPadで視聴していた動画の続きをそのままデジタルテレビでストリームして見るM2M接続)などはインターネット・オブ・シングスに分類できると考えられます。またスマートフォンにより自宅の照明と冷房を帰宅前にオンにするなどもインターネット・オブ・シングスの色彩が濃いと考えられます。

スマートカーの議論では車同士が事故や渋滞の連絡しあうなどインターネット・オブ・シングスがイメージされています。

特にフォードの会長がスマートカーにおける繋がり革命を提唱した頃からスマート革命とモノのインターネット(INTERNET OF THINGS)が関連するコンセプトとして語られ始めました。

 

<複数スクリーン時代との決別>

 スマートテレビと言う視点から見れば、スマート革命においてモノのインターネットが重要なのは、従来、提唱されていた複数スクリーン視聴との相違です。複数スクリーン視聴というのは、テレビに加えてパソコン、スマフォなど複数の画面でテレビを見ると言う視点です。しかしこの視点の限界はそれぞれの画面を縦割りに考えており、異なる画面同士が繋がると言う発想がありません。タブレットのアプリでテレビをオンにしたりオフにしたり、テレビの画面を引き取ってそのまま個室でタブレットで続きを見ると言うのはモノのインターネットの技術のなせる技です。

 

スマート革命と「モノのインターネット(INTERNET OF THINGS)」が始まり、又、楽しくなってきました。

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