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ソーシャルスタイル理論を応用して、自分がされて嬉しいことではなく、相手がされて嬉しいコミュニケーションをとる

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理論を学ぶのは大好きだ。経営学や行動科学においてはイチゼロのような理論はないが、良い理論はシンプルで応用がしやすい。しかし、実践するのは簡単ではない。20代でビジネススクールで習ったことを未だに実践するのに四苦八苦。

************全体会議の話から**************

子供のころ、「自分がされて嬉しい親切を、他人にもしましょう!」のように言われませんでしたか?コミュニケーションの世界でも、「自分がされて嬉しいことを、他人にもしましょう!」でうまくいくのならよいのですが、時として全くの逆効果になるのでやっかいです。今日は、コミュニケーションや行動の特性を4つに分類した、ソーシャルスタイル理論とその応用をご紹介しましょう。

ソーシャルスタイルとは、他者から観察できるような、人が習慣的にとる行動の傾向のことで、1968年、アメリカの産業心理学者、デビッドメリル博士が提唱した行動科学理論です。行動傾向に二つの尺度、「自己主張度」と「感情表現度」を使って、4つに類型化し、その違い(コミュニケーションの癖)を認識することによって、コミュニケーションの向上を図ることが出来ます。

「自己主張度」とは、自分の意見を主張する傾向があるか、それとも他者の意見を聞く傾向があるかを測る尺度です。「感情表現度」とは、感情を率直に表現する傾向があるか、感情を抑える傾向があるかを測る尺度です。

【アナリティカル】、【ドライビング】、 【エミアブル】、 【エクスプレッシブ】と呼んでいます。【アナライザー】、【コントローラー】、【サポーター】、【プロモーター】と呼んだほうが日本人にはピンときやすい英語かとも思います。

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感情表現 (高い) 自己主張(高い) エクスプレッシブ(プロモーター)
気持ちや考えを素直に話す
形式に捉われない
表情豊かで話好き

感情表現 (低い) 自己主張(高い)ドライビング(コントローラー)
行動が早い
冷たく見える
競争心が旺盛

感情表現 (高い)自己主張(低い) エミアブル(サポーター)
親しみやすい
協調的な態度
世話好き

感情表現 (低い)自己主張(低い) アナリティカル(アナライザー)
ひかえめ
形式や論理性を重視する
粘り強い

異なるタイプでコミュニケーションをとるとどう受け取られるのか例をあげましょう。あるプロジェクトで、ある人が、エクセルの関数をうまく組み合わせて、あっという間にほしかったデータを提供したとします。あなたが相手の行動に感銘し、相手にその意を表したい、としましょう。

もし、あなたがエクスプレッシブ(プロモーター)タイプなら、自分の感情をこめて大きな声で「すごいね!」「流石だね!」と言うでしょう。すごいね、が口癖の人、私もそうですが、そういう人はプロモーター気質があります。そして、言われた相手もプロモータータイプなら、そう言われて嬉しく感じるはずです。めでたし、めでたし。さて、これをアナリティカル(アナライザー)が聞いたらどう感じるでしょうか?

残念なことにあまり嬉しく感じないでしょう。そもそも、相手が自分のことを褒めているというのもぴんと来ていないかもしれません。アナライザーは「match関数も、index関数も知ってたけど、こういう風に組み合わせると、ほしい情報が取れるんだねぇ。そんなこと思いつきもしなかった。凄い!」と何がすごいのか具体的に指摘しないと嬉しくない、そしてその褒めるポイントがずれていたりすると、もしかして、褒めてくれた相手の評価すら下がってしまうかもしれません。とにかく褒められればうれしいプロモーターと大きく違います。

さて、これがドライビングタイプ(コントローラー)が聞いたらどう感じるでしょうか?コントローラーは、そもそも褒められる必要性を感じない人です。もし、プロモーターに褒められたら、「こいつ下心があって、こんな大げさに褒めるんじゃないの?」と思うことでしょう。「勉強になりました。今度私も、その方式を使わせていただきます」と言われたほうが嬉しいことでしょう。

褒められ下手はサポーターも一緒です。「自分だけがこのプロジェクトに貢献しているわけではないのに、皆の前で自分だけそんなに大げさに褒めないで!」と、居心地が悪くなったりします。「ありがとう」「助かった」など、仲間からの感謝の気持ちを、1対1で伝えられるほうが数倍嬉しいはず。

このように、褒められること一つとっても、伝わり方がタイプによって違うんですね。

人間だれしも自分のルール、どうしたら嬉しい、どうされたら悲しいなどは、わかっています。しかしながら、自分のルールだけで常に行動すると4つのタイプの属性があるのですから、同じカテゴリーの人としかうまくいかないことになります。「相手のルール」を理解し、そのルールに合わせたコミュニケーションが取れる人はストライクゾーンが広くなり、多くの人と良好なコミュニケーションを築くことが出来ます。

現実は、人間をたった4つに分類することは不可能で、この理論が万能なわけではありません。プロモータータイプである私もコントローラーの気質も強くもっています。
ステレオタイプ化の弊害に気を付ける必要がありますね。

しかしながら、よい理論と言うのは、シンプルながらも、成功確率が高いものです。大事なことは、理論を参考に、相手を観察して、仮説をたてて、トライして、再び観察し、自分の仮説があっていたのか検証することです。

様々な理論を知っている私ですが、自分が実行できているとは正直思っていません。相手のルールを個別に知り、それに合わせることはたいそう難しいことです。

ただ、このような理論を知ることで、少なくとも「あぁ伝わらなかったのはもしかしたらコミュニケーションタイプが違うせいかもしれない」とか、「相手にこう言われてしまったけど、それはコミュニケーションタイプが違うだけで、別に相手に悪気はないのでは?」と思え、コミュニケーションのストレスが減ります。

ソーシャルスタイルで検索すると、ネットではたくさん情報が出ていますので、興味のある方は見てください。
自分がどのタイプか診断するサイトもたくさんあります。
一例は、http://next.rikunabi.com/journal/entry/20151203

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早いものでもう5月も半ば。クォーターが半分終わっている・・・

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