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【2500円】 この場合、「2眼レフカメラ」を買うと「大人の科学」という雑誌が付録で付いてくる、って感じでしょうか

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 冒頭から失礼しました、この場合ってのは、学研が発行している「大人の科学」のVol25.(10月30日発売)号のことです。ちなみにお値段は【2500円】。
 
 これについて妹尾さんが書かれていた雑誌付録ネタエントリー「付録はただ付けば良いのではなくて、何を付録にするかが勝負では?」を拝見して、コメントを書きはじめたのですが、長~くなってしまったので、自己エントリーにさせていただきます。ですから妹尾さんの記事に引き続いてお楽しみください(笑)。
 
 子どもの頃に学研の「科学」と「学習」って超人気でしたよね(…って、アラフィフ世代の男子限定ネタでしたか)。両方買ってもらいたいんだけど、絶対ダメって言われるんです。だから迷って(というのはウソで、本当は迷う前から結論は出ている)「科学」を買ってもらってました。だって「科学」の方が圧倒的に付録が豪華だった…というより、本が付録として付いてた(笑)。
 
 で、「大人の科学」。いやぁ、相変わらずやってくれてますね、学研さんは。今号は2眼レフカメラですが、これまでのラインナップを見ると、ビンビン来ちゃいますね。ちなみに
下記は、付録のラインナップです。これらを買うと、「大人の科学」という雑誌がもれなくついてきます(笑)。この雑誌って、そうゆうことですよね。
 

Vol.25 35ミリ二眼レフカメラ
Vol.24 4ビットマイコン(GMC-4)
Vol.23 ポールセンの針金録音機
Vol.22 平賀源内のエレキテル
Vol.21 電磁石エンジン
Vol.20 手回し鳥オルガン
Vol.19 ガリレオの望遠鏡
Vol.18 風力発電キット
Vol.17 テルミンmini
Vol.16 ミニ茶運び人形
Vol.15 紙フィルム映写機
Vol.14 ステレオピンホールカメラ
Vol.13 投影式万華鏡
Vol.12 レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター
Vol.11 ニュートンの反射望遠鏡
Vol.10 スターリングエンジン
Vol.09 究極のピンホール式プラネタリウム
Vol.08 棒テンプ式機械時計
Vol.07 蒸気エンジン自動車
Vol.06 レコード盤録再蓄音機
Vol.05 ロバート・フック式顕微鏡 +プランクトン飼育セット
Vol.04 鉱石 ・ダイオード付きラジオキット
Vol.03 ピンホールカメラ現像セット
Vol.02 探偵スパイセット
Vol.01 ポンポン船ジェット ボート
 
 くすぐられるアイテムがぎっしりですね。オルタナブロガーの楽器好き諸氏(この方とか、この方とか、この方も)が大好きそうなテルミンはじめ、マイコン、スターリングエンジン、ヘリコプター、望遠鏡、プラネタリウム、ですよ。うっひょーって。
 
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 わたしは大学で「理科実験講座」という小学生向けの公開プログラムを企画・運営しています。工学部の先生方にお願いして開講している、理科のおもしろさがわかる実験講座です。
結構人気で、募集開始から1週間で定員がいっぱいになります。
 
 
ちなみに今年秋の講座では、「活性炭電池自動車」「燃料電池」「リサイクルスライダー」などに挑戦してもらいました。完成品は丸裸(=配線や基盤が剥き出し)で、原理や仕組みがよくわかるものばかりですが、学研の「科学」付録に比べれば、見た目は安っぽいものかもしれません。
 
 この講座、実は担当する先生が大変。大須(秋葉原の名古屋版みたいなところです)のパーツ店やら、ホームセンターやら、100円ショップやら、いろいろ探し回って材料をかき集め、それらを加工して2時間の講座で完成できるよう準備してもらってます。参加している子どもたちや親御さんに聞くと、最近の小学校では理科の実験が本当に少ないようですね。この講座では普通にハンダゴテなどを使いますが、小学校では習ってないので、教える方も神経使って大変。でも、子どもたちがキラキラしてるから救われるんですが。
 
 わたしたちの子どもの頃がそうであったように、今の子どもたちだって、基礎を教えてあげると、勝手に応用し出すんですよね。ただ、今は完成品ばかり売ってるから、工夫するおもしろさみたいなものを伝えるのは大変なんでしょうけど。
 
 
小学校の理科実験で、「科学と学習」で、プラモデルで、夏休みの自由研究で、いろんな機会で「作るおもしろさ」を体験してきたのがわたしたちの世代だと思います。この体験に、雑誌の付録が果たした役割は結構大きかったんじゃないでしょうか。付録にせよプラモデルにせよ、設計図通りに作って(るつもりで)も、なかなか上手くできない。作り方が下手だったり、商品そのものが粗雑だったりする部分もあるんでしょうが、それがまた工夫する余地だったりする。失敗を繰り返す中から学ぶことの方が多いというのは、大きくいえば人生の鉄則ですよね…さすがに大きすぎるか(笑)
 
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書いてみたら話それちゃってまったく別のエントリーになってしまいました、妹尾さん、ごめんなさい。ところで、「大人の科学」はありますが「大人の学習」ってのはないんですね。やっぱりね。。。

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