緊急事態宣言後の混雑が続いている戸越銀座商店街。品川区の商業・ものづくり課に現状認識と今後の対応について聞いてみた結果...

企業のウェブサイトの制作や運用するようなテレワークで業務を行える業種であっても、取材やリアルイベントとの連動が必要なプロジェクトもあり、制作の延期や中止など着実に新型コロナと緊急事態宣言の影響が大きくなっていることを感じます。

営業の自粛を要請されている業種の方々に比べればまだ恵まれていると理解していますが、この５月６日以降この自粛が延長されるような事になると、このあとの事業継続に向けた舵取りをどのようにすべきか、零細企業のレベルであっても悩みや不安が尽きません。

「ステイホーム週間」の初日となった２５日日経がこんな記事を配信していました。

新型コロナ:身近な生活圏なお密集　「大型連休」スタート: 日本経済新聞

緊急事態宣言後の混雑が続いている戸越銀座商店街（東京・品川）も、短時間で買い物を終えるよう求める放送を流したが、11日の14%減から25日は20%減にとどまった。近所の男性会社員（35）は「遊びでの外出は控えているが、食料品など必要なものは買いに行かざるを得ない」と話した。

中略

京都大の牧紀男教授（防災学）は「新型コロナは無症状の人が多いうえ、感染症のまん延時には『自分は大丈夫』と事態を過小評価しやすく、外出のリスクが正しく理解されていない。先の見えない状況が続くほど市民の行動は統制しづらく、政府は外出自粛の効果や緊急事態宣言を解除する条件などをきめ細かに発信すべきだ」と話している。

また、吉祥寺商店街も同じような指摘をされていますが、この２５日はアーケードに外出自粛を呼びかける横断幕を掲示したうえで、武蔵野市役所が巡回を開始しているとの報道がされています。

• にぎわい報道の吉祥寺商店街で市職員が外出自粛呼びかけ「少なくなっているが、もう少し絞れる」（スポーツ報知） - Yahoo!ニュース

わたしの自宅から二駅歩くと戸越銀座なので、散歩を兼ねてこの記事が掲載された２５日に徒歩で出かけて様子を見てきました。

その時の写真がこちら。

特別混在をしているとまでは言えないですが、それなりの賑わいとなっていました。

商店街の中では最近話題のタピオカ屋さんのマスク販売にも出くわすことに（苦笑）

吉祥寺の報道もあったので、品川区の商業・ものづくり課に昨日（２８日）電話で問い合わせしたところ、戸越銀座の人手が減っていないことについての指摘はいろいろ頂いている（課題として認識はしている）との回答と、この２５～２６日は都の人間が現地で状況確認をしたとの情報を提供していただきました。

「吉祥寺のような取組みをしているのか？」と質問したところ、巡回、声がけなどのような取組みを現時点で区としては行ってはいないとのことでした。

この電話におけるあくまで個人的な印象ですが、区として緊急事態宣言後の混雑が続いている戸越銀座商店街の混雑緩和に課題感を持って接していると感じることは出来ませんでした。

さて、この緊急事態宣言で接触の８割削減が実現されないことで自粛が延期されるのか、それとも感染者数もしくは死者数が一定の数値以下になっていなければ継続となるのか...判断は様々な観点から下されるのだろうと思います。

８割おじさんこと北大の西浦教授によれば、感受性人口と接触率の減少がポイントとなるそうなのですが、

以下の２つの画像を見ていただきたいのですが、こちらのように地域差が生じているのは事実としてあるようです。

感受性人口単体で８割削減の必要がある訳ではないとのことですが、今後各自治体ごとの対応が必要となるのだろうと推測します。

画像出典：THE PAGE（ザ・ページ）：北大・西浦教授「8割接触削減」評価の根拠について説明（2020年4月24日）をキャプチャして利用

ここ数日、緊急事態宣言の延長論と、延長したら経済が持たない論の両方が噴出し始めてます。

いまきっちり自粛しなかった事が引き金となり、新型コロナの感染対策が中途半端になることで国としての自粛要請が継続、経済活動の再開が遅れることのダメージは相当なモノになるだろうと思います。

パチンコ屋に集まる人、いまだにスポーツジムに通う人、観光スポットを訪問する人、それぞれに理由はあるのだろうとは思います。

ですが、ほらこんな風に言うこと聞かずに出歩くから、感染が収まらず、自粛は延長してもらいます。となったら困るの自分たちではないでしょうか？