山上たつひこ原作、いがらしみきお作画『羊の木』５（完結編）

完結しましたね。このところのいがらしさんの作品に注目してきましたけど、これも圧倒的な「何か」を感じます。ある地方の町に複数の元受刑者を受け入れるという秘密のプロジェクトが始まり、不気味な静けさに始まり、伝統的な祭りなどがからみつつ、次々と事件が起こってゆくというお話。原作は山上たつひこさんですが、あとがきで山上さんは「見事にいがらしみきおのオリジナル作品として完結しました」として感謝の言葉を書き留めています。そのあたりの機微は、原作を知らないので何ともいえませんが、僕にはいがらし作品としての「何か」、このところ感じてきた「何か」の過剰な表出を感じた気がしました。いがらしさんが、ここしばらくすごいところにきている感があって、それをまだ正確に文字にできませんが、完結おめでとうございます。