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夏目房之介の「で?」

映画『インセプション』

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ちょいと短い夏休みをとり、今日は『インセプション』を観た。
なかなか面白かった。一応謎もいくつか重ねて最後に解けるようになってるし、娯楽映画としては悪くないと思う。この映画では、映画映像的な「現実」と夢の中の「現実」が同じレベルの映像になっていて、それが謎の設定を構成しており、同時に娯楽映画の面白さを保証してもいる。でも、映画内「現実」と夢の「現実」感を、異なる映像演出で行っていたら、その出来次第では、もっと凄い映画になっていた可能性もあるな、とは思う。そうすると現実のルールと夢のルールをもっとややこしくせざるをえないので、難しいかも。
この映画の渡辺謙はあまりインパクトなかったが、個人的にはアドリアネをやったエレン・ペイジがけっこう好き。

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