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グーグルのソフトウェア特許攻勢

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本日公開(のはずの)ITmediaポッドキャストでもちょっと触れているんですが、グーグルのソフトウェア特許攻勢はかなり強力なものがあります。

特許電子図書館の簡易検索のページから「グーグル」をキーワードで検索すると(グーグル社とは関係ない項目もリストされるのでそれを除くと)十件ほど出てきます。グーグルが米国で2003年から2004年ころに出願していた特許出願が今まさに公開され始めているということです。たぶん、これから先もどんどん公開されてくるでしょう。既に審査請求されているものもあるので権利化を念頭に出願しているようです。まあ、まだどれも審査結果が出てないのでどうなるかはわかりませんが。

今、全部の中身を見ている時間はない(特許文書読むのは時間かかるんですよ)ですが、AdSenseに関する発明であると思われる「コンテンツに基づいた広告を供給する方法」についてはちょっと前に調べたことがあります。漏れのない強力な出願という印象を受けました。この辺の顛末はITmediaの樋口さんのブログ・エントリーを参照してください(弁理士系の仕事は守秘義務があるので普通はブログには書けないですが、この場合はクライアント自ら公開しちゃってますので(^_^;)

松下vs一太郎の件が騒がれていたとき、ソフトウェア特許反対論(松下の特許が無効だ云々ではなく、ソフトウェア特許制度そのものがおかしい)を主張していた人たちが結構いいたと思うのですが、そういう人たちは、この動きにどう反応するのでしょうか?グーグルだったら許しちゃうのでしょうか?

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