【図解】コレ１枚でわかる生成AIとノーコード／ローコード開発ツールの組合せ
ノーコード／ローコード開発ツールが生成AIと組み合わさることで、もっと使いやすくなり、プログラミングの専門知識を持たない人の利用が拡かると考えられます。
現状を見るとシステムの内製化に取り組む企業が増え、その手段として、ノーコード／ローコード開発を活用する企業は増えています。しかし、ユーザーが、十分に使いこなせるまでには至っていません。
そこで生成AIを使って自然言語で業務手順を説明すれば、アプリケーションのコードを生成できるようになり、アプリ開発のハードルが下がります。結果として、IT活用の裾野が拡がっていくと考えられます。
このような時代になると、アプリ開発でのSI事業者の役割は、減少していくかもしれません。従来ならSI事業者がアプリ開発を担っていたわけですが、生成AIによって進化したノーコード／ローコード開発ツールが普及すれば、ユーザーでも容易にシステムを開発できるようになり、この役割でのSI事業者の必然性は失われてしまうでしょう。
一方で、ITエンジニアの役割がなくなることもありません。システム開発は、コードを生成することだけではなく、プログラミングやシステム開発、システム・アーキテクチャーといった広範な知識やスキル、経験に培われた直感が必要だからです。これらをユーザーに求めるのは現実的ではありません。
つまり、「プロコード（専門家による）開発」の必要性は、今後ともなくなることはなく、むしろ、エンジニアは、生成AIツールを駆使することで、システム開発全般の生産性を高めることができるでしょう。また、企画や設計、アーキテクチャーなどの高次の仕事に専念できるようになるはずです。
このように考えれば、生成AIを使った開発ツールがローコード開発を駆逐するようなことはなく、システム開発やデータ利用がより利用者自身に解放されていき、専門家は、より専門性が高い分野に集中していくことで、お互いが役割を分担しながら、全体としてビジネスの価値向上に貢献していくことになるでしょう。
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