ビジネスとテクノロジーの間には深い溝がある?

SAPのビジョン:SAP SELECT 2015での発表

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Industrie 4.0は、競争力の高い製造業をさらに強くするため、IoTを革新の武器として活用するドイツの国家プロジェクトです。SAPはこのプロジェクトでも中心的な役割を果たすことを期待されています。日本でも米国に次ぎ、Industrie 4.0の実現を支援するパートナー企業との共同研究開発施設を開設することとなりました。そこで、2015年7月1日に開催されたSAP SELECTで、SAPが今後どのようなビジョンで企業を支援するのかを聞いてきました。

SAPが掲げるビジョンは「デジタル・トランスフォーメーション」です。登壇したSAP SEのプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブのBernd Leukert(バーンド・ロイケ)氏は、冒頭でデジタルネットワークの中のデジタル資産、センサーから得られるあらゆる情報を活用することが企業競争力の強化につながると強調しました。そして、センサーを介してあらゆる情報が得られるデジタルネットワークにおいて、SAPが支援できることは次の3つに集約されると説明しました。

  1. 第4世代のコアアプリケーション:S/4 HANA
  2. ビジネスの再創造:スマートなビジネスモデルの革新
  3. つながる世界:ビジネスネットワークをさらに拡大

財務、調達、物流といったビジネスプロセスをうまく運用するには、起きている問題をリアルタイムに把握し、即座に対応するというスピードと柔軟性が求められます。また、センサーから収集した大量のデータを活用し、スマートサービスの提供を行える体制を整えるには、既存のアプリケーションとプラットフォームで可能なのか、SAPは疑問を投げかけます。

SAPは言うまでもなくERPではトップベンダーですが、構造化データと非構造化データを単一のアーキテクチャ上で処理できるよう変革したプラットフォームベンダーとしての顔も持ちます。第4世代のアプリケーションS/4はHANA上でしか稼働しません。このビジョンは、SAPのアプリケーションを利用しているユーザー企業に対し、アプリケーションのリニューアルを促すものとして活用されることになるでしょう。

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