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ビジネスとテクノロジーの間には深い溝がある?

日本オラクルがパートナー企業向けCloud Programの提供開始

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2月8日、日本オラクル株式会社はパートナー企業のクラウドビジネスの成長を加速させるため、新しいパートナープログラム「Oracle PartnerNetwork (OPN) Cloud Program(以降、OPN Cloud Program)」の提供開始を発表しました。

OPN Cloud Program

日本オラクルは2020年までに業界No.1のクラウドカンパニーになるというビジョンを掲げています。新たに発表されたパートナー向けプログラムは、このビジョンを実現するためのものです。新しいテクノロジーが企業の事業環境を大きく変えようとする中、国内における企業の基幹システムの平均使用年数は14.6年、21年以上使用しているシステムの割合は8%と、古いシステムが残っています。長く使い続けてきた基幹システムは、「マーケット対応」「新規ビジネス創出」「利用ユーザー拡大」「グローバル展開」といった新しい経営課題の解決に貢献できるのか?Oracleはこの点を問題として捉え、ユーザー企業のクラウド化促進に向けての施策の一環としてパートナー政策を強化します。今回発表されたOPN Cloud Programは、国内のみならずグローバル規模での企業のクラウド化をパートナー企業を通して間接的に支援するものです。日本オラクルの代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏は「いろいろなパートナーと協業しながらクラウドビッグバンを牽引していく」と力強く述べました。

OPN Cloud Programの内容

OPNは、パートナー企業に対して、Oracleソリューションの開発、販売、導入に関する優先的な支援を提供するパートナープログラムです。その規模は、世界145ヶ国。約24,000社、日本では2,013社、47,803人が参加する巨大なエコシステムです。今回発表となったOPN Cloud Programは、既存のOPNパートナーの拡大を目指すものであり、新規のパートナーのリクルーティングも含めて、FY2017年末までに500社のクラウドパートナーを獲得することを目標に掲げています。
Oracleは、アプリケーションからプラットフォーム、インフラストラクチャに至るまで、多様なクラウド製品をそのポートフォリオの中に有しています。これらの製品群はユーザー企業のビジネス成長機会を拡大するためのものです。Cloud Programは、これまで実績を積み重ねてきたパートナーにとっては既存のビジネスからクラウドビジネスへの転換と拡大を支援するものであり、新しくOracleのクラウド製品のビジネスに取り組みたい将来のパートナーにとっても提案力強化を支援するものとして設計されています。
OPN Cloud Programのメンバーには、「テスト/デモ/開発環境の特別値引き提供」「マーケティングファンドの優先的適用」「Oracle University無償受験チケットの提供」「Oracle Cloud Marketplaceへの優先表示」「各種クラウド・イベントへの特別参加」を始めとする全27項目のベネフィットが提供されます。「クラウドベンダーとしてユーザー企業に選ばれるためのプログラムであり、認定パートナーとしてでしか提供できない価値をユーザー企業に提供できるようになってほしい」とアライアンス事業統括副社長執行役員の椎木茂氏は語っていました。
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