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「寄生虫は鮮度が命!」自ら寄生虫を食す研究者が訴えたい事は?

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日本人は、魚のお刺身や焼き肉でも鮮度が高いものを生で頂くところに、ちょっとした贅沢というかステータスを見いだす傾向ありますが、この夏保健所のキャンペーンでお肉の生食は避けましょうって夏場の食中毒やその他に関しての注意喚起のイベントの都内の複数の区が広報活動していたのを見る機会がたまたまありました。

それと、20代の頃にとある日本料理屋さんの厨房でアルバイトさせてもらう機会があり、板場で魚をさばいているとその魚から寄生虫が出てくる場面があったのを忘れられないのですが…

今日たまたま見かけたこちらのPDFには直感的にはもう信じられない世界が繰り広げられているのですが、気を取り直し、落ち着いて読み直すことにしてみましたよw

何を見つけたのか?

魚の寄生虫を食べてみるという果敢な試みを続けているという研究者の方を取り上げた記事があって、そのレポートのPDFを見ると、

イタリアにはマカロニ・ディ・マーレ(Maccheroni di mare:海のマカロニ)という料理があり、この「海のマカロニ」、小麦粉から作られたものではなく驚くべきことに、魚のお腹の中に寄生しているリグラ条虫の幼虫(擬充尾虫, plerocercoid)を食材として使った一品らしい…とか驚くべき情報満載なんですから(苦笑)

さらに、農林水産研究指導センターの福田さんという方、水産研究部に寄せられる

「店で買った魚の切身に寄生虫がいた(怒)。すでに食べた部位に入っていたかも知れないが大丈夫か?」

↑この手の質問に

どんな寄生虫でも加熱すれば死滅するので問題ない

と対応していたのですが、20年ほど前に

「心配ないって言うけど、あなたはこの虫を食べたことあるの?」

と鋭い指摘をされ、ご本人曰くかなり悔しい思いをしたその日、生きた寄生虫が採集できた時には試食を心がけようと決意したんだそうですよ!?

この出来事から、現在では「寄生虫は鮮度が命!」とか「寄生虫の試食もマンネリ化」とまで言い切れるところまで経験を積まれている事にも驚きつつ、一般消費者としては、天然ブリを買ったとしたとして「寄生虫がいるのはその証明書のようなものです」というのは、確かにそういう事か…と一応納得、

最後に、この福田さんが研究者として、

寄生虫を発見した瞬間に、見た目の悪さから食欲が減退する方も少なくないでしょう。その意味では全く無害と言えないのかも知れませんが、少なくとも海の魚に寄生する虫のほとんどは危険なものではないことを多くの方に伝え、安心して魚を食べていただきたいのです。しかしながら自然界では、多くの生物が寄生し寄生されながら生きていますので、天然魚に寄生虫が目立つのは仕方ないことなのです。魚が好きだけど、どうしても寄生虫が心配な方には、筋肉に寄生して問題となるアニサキスなどの寄生虫の生活環を断って生産されている、養殖魚をお奨めして筆を置くことにいたします。

このような姿勢で、研究に取り組まれていることに本当に頭が下がりました。

※「無害がほとんど」とはいえ、イカやサバに見つかる悪名高きアニサキスだけは、生食だと腹痛や吐き気など急性胃腸炎の症状を起こすため要注意とのことです。

最後にこのエントリを書くために検索している中で、目黒寄生虫館というのが有るのを知って2度ビックリ…

なんだか、このTシャツちょっとだけ欲しくなってきたかもw

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