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YouTubeのAPI拡張と村田製作所

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YouTubeのAPI拡張が発表されていろいろなニュースサイトでも取り上げられていますね。

■YouTube、「どこでもYouTube」を可能にする新API公開

引用の引用で恐縮ですがCNETに凄くいい指摘をしている記事があったのでそちらもご紹介、

■YouTube、API拡張でプラットフォーム化へ--グーグルの狙いを探る

大手ウェブ関連企業はすべて、やがて来る動きを見据えている。賢明にもこういった企業は、単なる巨大サイトにとどまるのではなく、APIを開発して簡単に利用できるサービスプラットフォームへ転身しようとしている。YouTubeも今日の発表で、そうした動きに新しく加わったにすぎない。Amazon.comにはオンラインストレージサービスの「S3」があり、Googleには「OpenSocial」と膨大なAPIライブラリがある。Microsoftも同様だ。Facebookは、アプリケーションを外部でも開発できるようにした。Twitterは、そもそもAPIありきで、(その結果としての)ビジネスモデルは二の次だ。そして最後に、ウィジェットが急増している状況は、どこにでも持って行ける小さなコンテンツの将来性を示している。

今回のAPIの拡張の大きな特徴は、YouTubeのコンテンツとコミュニティーを、Webサイト、デスクトップアプリケーション、ビデオゲーム、携帯電話、テレビ、カメラなどにも統合できる点に尽きると思います。

高い完成度や安定性を求める日本人(クライアント)がどこまで受け入れるかはまだ未知数ですが、ビデオのアップロード機能、コメント機能、コンテンツ管理、検索、再生機能、YouTubeビデオのメタデータを利用などを無料でしかも、自社デザインで利用できるとなると、開発経費やサーバ、回線の運用経費の面でもコストダウン可能な面はある訳で、こういった側面からこのAPIを使いたいという需要はやはり相当出てくるだろうなと思う次第です。

生活者の年代、環境によりインターネットにある情報に接する状況は様々な訳ですが、前述の引用にあるように、ウィジェットを使ってどこにでも持って行けるコンテンツがYutubeのAPIを通じてやりとりされ、その後ろにはGoogleが居るというのはあまりに出来過ぎというか、ちょっと恐ろしくもあります。

Googleは株式公開からわずかな年数でアドワーズという広告ツールで世界有数の広告代理店を凌駕するレベルにのし上がりましたが、世界中の人々が利用するWebサイト、デスクトップアプリケーション、ビデオゲーム、携帯電話、テレビ、カメラなど、まさにありとあらゆる画面の中に広告枠を販売できる可能性を手に入れたんですね。(現時点で広告についてはあくまで可能性であり、当然一部の機器では無理な場合もあるでしょうが)

最後に、単なる巨大サイトにとどまるのではなく、APIを開発して簡単に利用できるサービスプラットフォームを提供する、、、これを読んでふと、村田製作所さんが以前にやっていた黒子が出てくるCMを思い出しました。

村田製作所さん以外にも日本の製造業などでは表には出てこないけど、世界レベルで欠かせない技術、製品を提供している会社さんって沢山あると思います。

ネットビジネスにおいてアメリカ企業の勢いが凄くて、日本発の技術やサービスをもっと浸透させないと、、、というような話は日本独自の検索エンジンの開発の話などでもその趣旨として取り上げられたりしていると思うのですが、村田製作所さんのような会社さんの取組みや戦略、考え方などの点で、学ぶべきことや参考になる事って多いのかも?、、、と思ったりしたのでした。

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