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いらないものが多い日本のパソコン

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先日、実家が光回線を導入するということで、設定作業の手伝いをしてきました。両親はパソコン初心者。パソコンは両親が自分で選んだ新品・日本のメーカー品でした。しかしこのメーカーパソコンに入っている無駄なソフトウェアの多さにびっくりしました。

中途半端な期間しかつかえない体験版ウイルス対策ソフトはもちろん、いつ使うのか分からない辞書、きっと使い方の分からないであろう機能限定版ユーティリティーやネットのツールバーなどなど。

そして、一度も接続しないで終わるであろうブックマークもたくさん入っており、誰か使っていたパソコンをもらってきたのではという状態です。

両親はパソコンのことをあまり分かっていないので、これだけ無駄なものがソフトや設定が入っていてもあまり気にしていないようでした。

確かに、パソコンを使い始めた頃(十数年前)はいろいろなソフトが入っていたほうが便利だった気がします。そして、多くのソフトが入っていたほうがお得感があり、選択するきっかけになっていた気がします。

しかし、パソコンを使いこなせるようになったら、無駄以外のものでもない。そして一昔前ならともかく、今では大抵のソフトはネットからダウンロードできるので、自分の必要なソフトを選択すれば、無駄なソフトを入れなくてもすみます。

PCメーカーは、これらソフトをバンドルすることでソフトメーカーからお金をもらっているのだろうと考えてしまいます。

利用者以外からお金をもらっているのだから本体は安いのだろうと思ったら、自分が自宅で使っていBTOのPCよりも数万円高い。違うのはメーカーのブランドだけ。

ブランドといっても、中身はIntelのCPUでWindowsが動いているから、本当に日本メーカーのマークがついていることが違いのみ。

前述の通り、パソコン初心者の方であれば、いろいろなソフトが入っていることをありがたいと思います。

しかし、慣れてくると本当に必要なもののみを求めるようになる。日本のパソコンメーカーは、いつまでも日本の利用者は初心者のみと思っているのでしょうか。このままでは、日本製のPCは世界から置いて行かれてしまうでしょう。

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