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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

とは言うものの「わかった気になる」ことも生きていく上では必要なことなのかもしれません

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ITに強いビジネスライターの森川ミユキです。

何だか「ITに強い」というより「禅に強い」みたいになっていますが、自分でも書いていますように禅に関しては門外漢です。ただ興味があるというだけのことで、間違ったことをたくさん書いていることでしょう。話四分の一ぐらいで聞いていただくのがよいかと思います。

それでも禅とは奥深いものですから、入口を眺めているだけでも得られることがたくさんあります。それは間違いありません。また禅だけでなく仏教全体が「確固たる真理などなく、自分で気づくことが大切」という考え方なので(これも誤解しているかもしれませんが)、入口をうろちょろしてわかった気になっていても、「わかっている気になっている」という自覚があるのならいいのではないかと思うのです。

仏教一筋に真面目に研究されている方や日々修行に勤しむお坊さまからは怒られるかもしれませんが・・・(いや、怒られるでしょうし、覚悟の上です)。

というか前回

私も「わかった気にだけはならない」よう気をつけていきたいです。

と書いているので、もう矛盾してしまっています。

我ながら恥ずかしいのですが、実は以前から「わかった気になることも必要なことがある」と思っていたんですね。というか、今朝ネタ帖を見て思い出しました(^_^;)

ということで、またしても前回書いたことに補足するというか訂正するというか、まあそんなのばかりで本当に申し訳ありません。今後はなるべくそのようなことがないように気をつける所存ですが、この歳になるといろいろ錯乱するもので、お約束はできかねます。その際は嗤ってください。

さて、なんでそんなことを思ったかというと、私は「わかった気になる」ことを「わかってはいないのだが、わかっている人とわかっていない人の区別がつくこと。あるいは正しいことはわからないとしても間違ったことはわかる」ということだと考えているからです。

わかっていないのにそんなことが可能かと言われると、いったん返事に詰まるのですが、でもそういう状態は確かにあるというか、はっきり言って、自分の持っている知識なんか全部そんなものだと思うようになったんですね。

ソクラテスのいう「無知の知」に近いのかもしれません(これも誤解している可能性は否定できませんが)。

だとしたら、もうわかった気になって生きていくしかないわけでして、「わかった気になる」ことも生きていく上では必要なことではないかと思うのです。

このところ、それこそ「禅問答」のようなことばかり書いていますが、DXの進展(進んでいませんが)などを見ていると、日本中がいま禅問答をやっていて、わかる人はわかるけど、わからない人はさっぱりわからないという状態になっているように見えるのです。

そして「わかっている人」たちが言うのは、自分はわかっている気になっているだけだという悟った禅師みたいなことなんです。むしろさっぱりわかっていない感じの人のほうが自信を持っていたりします。

そういう状況を見ていると、VUCA時代の処方箋は禅だったりするんじゃないかと(別に般若心経でもいいんですけど)思うようになりまして、このところこんな戯れ言をオルタナティブ・ブログに書かせていただいている次第なのです。

これが報酬をいただいている場であればこんな戯れ言は書けないのですが、報酬はなくても機会を与えてくださっているアイティメディアさんに本気で感謝しております。


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