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商業出版したいなら、自分史を書きなさい

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昨日、新聞社の強みは取材力と過去の蓄積だという内容を書きましたが、
個人の強みも過去の蓄積の中にあると思っています。

ぼくは、以前出版社で編集者をしていて、
たまに出版プロデュースの仕事もしているので、
商業出版したい方の相談を受けることがよくあります。

昨日も相談を受けていて、
類書と差別化するために重要なのは、
その著者のオリジナリティであり、
そのオリジナリティの源泉は、
今まで経験したことと、その経験から考えたこと、
感じたこと、学んだことだという話をしました。

その個人の具体的な経験を、いかにわかりやすく
一般性を持たせて、体系的にまとめることができるかが重要です。

最近、ほかからの受け売りを寄せ集めたような
書籍がよく出ていますが、
その著者のオリジナリティが感じられない内容は
面白くありません。

そういう意味で、ぼくは商業出版したいという方にも
まずは自分史を書いてみることをおすすめしています。
自分史は、自分の体験と
そこから感じたことや考えたことをまとめたものなので、
まさにオリジナリティの源泉になるからです。

自分史自体を商業出版することは難しいですが、
そこから商業出版に適したテーマや切り口を見つけて、
そのテーマや切り口に沿って構成しなおせば、
商業出版できる内容になります。

ぼくがこれまでに出版プロデュースしてきた書籍も
もとは自分史的な内容のものがほとんどです。

商業出版したいという方は、
まずはメモや年表などどんな形式でもいいので
自分史をまとめて、
自分の過去の棚卸しをしてみることをおすすめします。

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