過去は変えられないのか
過去は変えられないから、過去を振り返ってもしょうがない、
過去にとらわれないようにしたほうがいいと、よく言われています。
映画監督の押井守さんが、次の記事の中で、
過去は変えられるし、過去はねつ造すべきもので、
自分がこうありたいというものが過去になるのだと言ってました。
過去を変えられる、それが人間の能力です:日経ビジネスオンライン
押井さんは、過去をどう思い込もうと自由であって、
大事なのは、今の自分を豊かにできるかどうかだと言います。
私も、ちょっとニュアンスは違いますが、
自分史の講座やセミナーで、
「過去は変えられる」という話をしています。
事実としての過去は変えられないかもしれないけど、
それに対する解釈は変えられるということです。
たとえば、私自身の例で以前にも書いたことがありますが、
中学受験で失敗して、そのときはその挫折をネガティブに思っていましたが、
公立学校へ行ったことで、家計に余裕ができて、転校も可能だったので、
団地から一軒家に引っ越すことができて、
引っ越した先の学校で、人生に大きな影響を与えてくれた
友人たちと出会うことができました。
当時はネガティブにとらえていた出来事が、
今から振り返ってみると、実はそのことがあったからこそ
今の自分があることがわかります。
そのことがわかれば、失敗や挫折を過度に恐れることなく
リスクをとってチャンスをつかむことができるようになります。
過去の出来事を振り返って、意味をとらえ直し、
今の自分をより豊かにし、未来へのヒントを得るためには、
自分史をまとめてみることが役に立ちます。
自分史の入門編としては
ぜひ『自分史作成キット』を利用してみてください。