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昭和天皇が日系2世兵士にかけたお言葉

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私がロサンゼルスにいたときにお世話になった
すずきじゅんいちさんが監督した日系人史3部作の最終作で、
これまであまり知られていなかったMIS(日系陸軍情報局にについて描いた
ドキュメンタリー映画『二つの祖国で』を試写で見てきたことを、前に書きました。

女優の榊原るみさんが「監督の監督」をした映画『二つの祖国で』

この映画について、産経新聞のサイトにも紹介記事が出ていました。
一部を引用します。


 第3作には、日本側のスポンサーが当初、反対したそうだ。
 「MISは日本兵が直接戦った相手だ。映画に、日本人の共感が得られるとは思えない」
 しかし、日系2世のMIS兵士約3千人が占領下の日本で果たした役割こそが重要だと、すずき監督は考える。
 すでに紹介したカン・タガミ氏が貴重な体験を語っている。連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥に命じられ、たった一人で昭和天皇に謁見した。
 昭和天皇が「お父さん、お母さんは日本人ですか」と尋ねられた。そうです、と答えると、陛下はこう言われたという。
 「2世は、今の日本には非常に大切な人たちです。日本とアメリカの橋渡しをお願いします」
 映像で訴えかけてくる証言の一つ一つに耳を傾けていると、日系2世が懸命に築いた日米同盟の礎が見えてくる。
【土・日曜日に書く】論説委員・鳥海美朗 同盟の礎に日系2世がいた - MSN産経ニュースより

私たちが、現在、平和な世の中に生きていられるのは、
こうした先人たちの努力があったからだということを、
忘れないようにしたいと思います。

『二つの祖国で』は、12月8日から全国で順次ロードショー上映されますが、
10月24日に東京国際映画祭でも上映がありますので、
興味のある方はぜひ観に行ってみてください。

第25回東京国際映画祭 | 二つの祖国で・日系陸軍情報部

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