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スピルバーグ監督が語る創造の秘密

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2月22日の『クローズアップ現代』にスティーブン・スピルバーグ監督が出ていたことを後から知って、見逃したことを残念に思っていたのですが、『クローズアップ現代』のサイトに放送内容がまるごと文字を起こして書かれていました。

永遠の映画少年 スピルバーグ - NHK クローズアップ現代

スピルバーグ監督が創造の秘密について語っています。“物語”の重要性を強調していますが、以下の内容が特に興味深かったです。

国谷
「監督は以前、自分が恐れているものを自分の中から吐き出すことで恐怖を取り除きたいと言っていました。
それが映画を作る大切な動機になっているのでしょうか?」

スピルバーグ監督
「恐れているものについて映画を作るということは自分の不安に対する、いわばセラピーになると思うんです。
映画製作者やアーティストはよくやるのですがみずからの体験や恐れなど自分の胸の中で潜在的に実感できる物語を描くほうが、よい物語につながっていくのです。
つまり、正直な作品になるのです。
無理やり何かを理解しようとしたり、まねようとしたりするとそれは偽りの作品になると思います。
自分が心の底から信じているストーリーでなければ観客からこんなのうそっぱちだとか君自身が信じているとは思えないと突っ込まれてしまいますからね。」

「みずからの体験や恐れなど自分の胸の中で潜在的に実感できる物語を描くほうが、よい物語につながっていく」ということは、自分史をきちんと見直して、自分の体験から発想することが、クリエイティブの世界でも有効だということですね。自分史を推奨できる理由がまた一つ増えました(笑)。この放送内容を読むと、スピルバーグ監督が“自分”を起点として創作していることがよくわかりますね。

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