子供時代の自分から学ぶ
土曜日の朝日新聞朝刊の読者投稿欄に、高校3年生の「昔の日記から楽しむことを学ぶ」という投稿が載っていました。部屋の掃除をしていたら、保育園から小学校にかけて書いていた日記が見つかり、書いてあることは毎日同じようなことだけど、最後に必ず「楽しかった」と書いてあったとのこと。今は「疲れた」が口癖になり、つらいことや嫌なことがあるとそればっかり考えてしまい、「毎日を楽しむ」ことを忘れてしまっていたので、昔の日記から大事なことを教わったような気がするという内容でした。
私は、自分史講座などで話をするときに、自分の子供時代のことを思い出すことで、自分らしく生きるためのヒントが見つかるという話をよくしています。誰もが子供時代は好奇心旺盛で、すべてこのことは自分にとって新しく、初めてのことで、いろいろなことに興味を持ち、面白そうなことにどんどんチャレンジしていたと思います。そして子供ながらに、大人になったら何になりたい、こんなことをやりたいという夢を持っていたはずです。それが、大人になるにつれて、親から制限を受けたり、周りから否定的なことを言われたり、自分の能力の限界を感じるようになったり、周りの目を気にするようになったり、「現実」や「常識」にしばられたりするようになって、夢や目標を忘れ、自分の好きだったこと、興味を持っていたことも忘れていきます。
夢や目標がない、自分のやりたいことが見つからないという方は、子供時代を振り返ってみてはどうでしょうか。上記の高校生のような、もし昔の日記があったら読んでみるといいと思います。自分が何が好きだったのか、どんなことに興味を持っていたのか、どんな夢を持っていたのか思い出せれば、そこから将来のヒントが見つかるかもしれません。ある程度成長している今なら、昔感じていた才能の限界や、制限、常識、現実の壁も打ち破れるかもしれません。きっと子供時代の自分から学べることが出てくると思います。