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泣けるけど笑えて、悲しいけど心がポカポカしてくる映画『エンディングノート』

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私は、自分が講師を担当する自分史セミナーや講座の中で、自分史の新しい切り口の一つとして、エンディングノートをよく取り上げています。しばらく前に『エンディングノート』というタイトルの映画が公開されることを知り、その後「ほぼ日刊イトイ新聞」でも絶賛していたので、これは見ておかないといけないと思い、時間をつくって見てきました。

会社で営業畑を歩んできた、日本の典型的サラリーマンともいえる男性が、退職から2年あまりたって末期ガンの告知を受け、そこから亡くなるまでの約半年間の“終活”を、娘さんが撮り続けてまとめたドキュメンタリーです。

「死に方」がテーマといえますが、悲壮な闘病記ではなく、自分の葬式まで自分で段取ってしまうようなキャラの主人公と、そんな主人公を温かく見守る家族の様子がちょっとユーモラスに描かれ、泣けるけど笑えて、悲しいけど心がポカポカしてくるような良質のエンターテイメントになっていました。

ここまでさらけだしてしまうのかというシーンもけっこうありましたが、だからこそ心をうつ映画になっているのでしょう。ソーシャル時代になって、ありのままの自分を出すオープンさや透明性が重要だと言われてますが、そんな時代に合った映画ともいえるかもしれません。

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