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Facebookのプロフィールが自分史になる

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Facebookの開発者向け会議「F8」で発表されたFacebookの新機能が話題になってますね。私が一番注目しているのは、「プロフィール」の代わりに実装される「タイムライン」。Facebookへの書き込みや写真の投稿が自動的に年表化され、過去のできごとなども投稿でき、「自分史」が公開できるという機能です。

TechWaveの湯川鶴章さんの「Facebookは友人とのきずなをさらに強めるツールに進化する 2011年F8から」という記事によると、FacebookのCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、「タイムライン」について以下のように説明しているそうです。

FacebookのCEOのMark Zuckerburg氏は、人と人が出会ったとき、まず最初の5分間で自分がどこのだれであるのかを相手に知らせるものだと言う。そしてその次の15分間で自分の最近の関心事などを話す。より仲良くなるには、相手が今までどのような人生を送ってきたのかを何時間もかけて話し合う必要がある、と同氏は指摘する。

Facebook上のユーザーページの「基本データ」のページは、出会ったばかりの最初の5分間の情報だという。自分の名前や勤務先、出身校、好きな音楽、性別などが書いてあるページだ。もっと仲良くなるためには、次の15分で最近の関心事を語る必要がある。それがTwitterのつぶやきのような「投稿する」である。そしてその後の何時間にも及ぶ会話の代わりになるのが「タイムライン」と呼ばれるFacebookが今回発表した新しいタイプのページになるという。

私は自分史活用推進協議会などの活動で、自分史は単なる記録ツールではなく、自己分析ツールや自己PRツール、コミュニケーションツールとして活用できるという話をしてきましたが、まさにこのFacebookのタイムラインは、自分史を自己PRツールやコミュニケーションツールとして活用しようという典型例になりそうで、ついに時代が追いついてきたという感じです(笑)。

さっそく「Facebookのタイムラインを今すぐ見る方法」という記事を参考にして、開発者登録してタイムライン機能を使ってみました。

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さすがにインターフェイスが洗練されていて、よくできているなと思いました。今までFacebookの昔の書き込みをさかのぼって読むのは難しかったですが、それが簡単にできるのは便利ですね。

私自身、自分の会社で年表創造コミュニティ「Histy」を運営していて、まだまだちっぽけなウェブサービスなのでFacebookとは対抗できるわけもないですが、そもそもFacebookのタイムラインとはコンセプトが違うので、そんなに心配はしていません。ちなみに、下にHistyの年表ビューの画像と、Facebookやほかの年表サイトとの違いをあげておきます。

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・一つのアカウントで自分史、日記、将来計画、読書記録など複数の自分史年表が作成できる。
・自分史年表の公開範囲を自由に設定でき、誰にも見せない形で作成することもできる。
・日本の出来事、ヒット曲、映画、インターネットの歴史、友達の自分史年表など、いろいろなテーマの年表を並べて見比べて楽しむことができる。
・年表の始点を同期する機能を使って、偉人・有名人と自分の年表を並べて見比べることができる。
・コミュニティ史年表と共有史年表では、他の人たちと一緒に特定のテーマの年表をつくっていくことができる。

今回のFacebookの新機能の話題で、自分史への関心が高まるとうれしいですね。

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